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2010.05.03
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「クズ野朗はさ」

「ん?」

 胴体と頭が分かれた青い新品のボディを見下ろしつつ、ムートンは話しかけて来る。
 それは接触を試みた時から何となく思っていた疑問だった。

「デビットと違うよね。怖いし、冷たいよ」

「何か問題でも?」

 目標を達するためには常にクールにならなければならない。
 道を見失ったらそれで目の前は真っ暗だ。
 それだけは避けなければならない。


 その為には非常になる。
 何時だってそうしてきた。
 だから今度もそうならなければならない。

「ううん、問題は無いよ。でも、何か近づき辛いなぁって。そう思うだけだよ」

 頭の上のバケツを揺らしながらムートンは回れ右。
 そのままキャタピラを回転させて再び移動を開始する。

「時間をとっちゃったね。それじゃあ、デビットのところに案内するよ」

「『ご主人様』の邪魔がこれ以上入らないことを祈らせてもらうよ」

 クルーガーは仕留めた。
 ならばこれ以上『彼』が介入してくることは無いと思いたいが、常に最悪の事態というのはついて回るものだ。
 あまり楽観視するのは良くない。



 どんなに人間味溢れていてもクルーガーとムートンは『彼』が作ったロボだ。
 その視界から『彼』に情報は伝わっているはずだし、自分の手足が居なくなってそのままだとは思えない。

(なぁーんか手を打ってくる気はするな)

 ムートンの話によると、『彼』は無数のケーブルで繋がれている状態にある。
 その為に身動きは取れない。


(手足になるクルーガーは消えた。なら次に何をしてくる?)












 デビットが隠れていると言う小屋までそんなに時間はかからなかった。
 どうやら元々人里離れた場所に住んでいた者がいたらしく、今は亡き主に代わって隠れ住まわせているらしい。

「…………」

 小屋の中を見回しつつカイトは思う。
 文明が発達している割には意外とこういう趣味の小屋を欲しがる奴はいるもんだ、と。

「レンガ造りは珍しいかい?」

「そうだな。渡された資料からそれなりに金属のお城を想像してたよ」

 人が一人で住むには丁度いい広さだ。
 住むために必要な最低限のものも一通り揃っている。
 ベット、キッチン、テーブル、来客用の椅子。
 後は何故かサボテンとノートパソコンがある。

「外は草木が見られなかったが、サボテンがあるのか?」

「ああ、ソイツはムートンが持ってたんだ」

 疑問に答えたのはこの小屋に入ってから知り合った探し人、デビットだった。
 匿われている立場にしては健康そうで、写真で印象付いたちょっと痩せ気味の青少年と言った感じだろうか。
 長い金髪が逆立っていてハリネズミ状態になっているのが彼の最大の特徴だろう。
 少し話してみると、カインのように友好的に接してくれた。

「スクラップしかまともに見られなかったんだが、こんな世界にサボテンがある物なのか?」

「俺もよく判らないんだけど、ムートンが散歩してるときに偶然見つけたらしいんだ」

 ふぅん、と相槌を打ちつつムートンに視線を移す。

「ん? どうしたのさクズ野郎」

「エムテンのバケツはサボテンの水汲み機か?」

「ふふん、クズ野郎には教えてやらないもんね!」

 こうしたやり取りをしてみると本当にただの機械とは思えない。
 一体どういうプログラムが働いているのだろうか。

「ところで」

 そういったことを考えていると、テーブルを挟んでこちらと相対しているデビットが話しかけてきた。

「これからどうなるんだ?」

 その言葉が何を意味するかをカイトは理解していた。
 どうなるんだ、という彼の問いかけには複数の意味がこめられている。

 これからの自分達の境遇。
 『組織』がどう動くのか。
 『彼』やムートンはどうするのか。

「……そうだな」

 だが、クロウ部隊が受けた命令はあくまでデビットたちの捜索だ。
 既にジュリーとトーマスが殺された今、デビットだけ見つかった現状でも任務達成といったところだろう。
 しかしこの世界には問題がある。

「組織のことを『彼』に知られた。貪欲に知識を求めるっつーのが特徴なら、組織の情報も求めてくるだろう」

 幾つ物並行世界や異世界の住人が存在している『組織』という存在は『彼』にとってはまさに宝の山に見えるだろう。
 その存在は一種のデータベースでもある。

「身動きが取れないにしろ、注意する必要がある。報告はするべきだろうな」

 先ず、デビットにはその時の報告に立ち会ってもらう。
 『彼』が何をしでかしてくるか判らない以上、何時までもここにいるのは危険だ。
 自分の話を彼にするのは此処ではない場所の方がいい。









「――――と、そういうわけだ」

 モニター通話を通してゼクティスと本部にいるペン蔵に報告する。
 支給された腕時計から映し出されているモニターでは、何故か頭からゴミ袋を被っているゼクティスと難しい顔をして考えるペン蔵が映し出されている。

『面白くねぇ情報だなぁ。『彼』ってのが俺らを狙ってるってのか?』

「既にジュリーとトーマスは知識として『彼』に取り込まれている。もし次のターゲットがあるとすればより深い知識を持つ組織幹部クラスだろう」

 その言葉に反応するのはゴミ袋を頭から被っているゼクティスだ。

『しかし、その『彼』とやらはケーブルに繋がれている状態だ。手足のクルーガーもいないとすれば、何も出来ないのではないか?』

「俺はそれ以前に何でオメーがゴミ袋被ってるかが気になるんだが」

『え? ゴミ袋の独特の匂いって安心しないか?』

 心から不思議そうな顔されてしまった。
 どうやらこのリーダーはゴミ独特の匂いがカラス並に大好きらしい。

「既に部下のクルーガーは始末した。エムテンの話を信じるなら、これ以上動いてくる駒はいねぇ」

 そう考えるのが普通だ。
 しかしそれでも用心しなければならない理由はある。

『問題はその間に『彼』ってのが新しい駒を向かわせる可能性があるってことか』





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最終更新日  2010.05.03 21:15:14
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