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2010.03.20
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 時刻にして3時半。
 白髪の青年の手によって、一人の少女の命が散った。

「がふぅ……っ」

 少女が殺された方法は真後ろから剣を突き刺されたことによる肉体的損傷よりもそれに付加した紫色の炎の方と言えた。
 正確に彼女――――シュヴァルツが事切れたのは少し経ってからのことになるが、その肉体を紫炎が黒焦げにするまでにそんなに時間は必要としないからだ。

(一人の人間に二つの支給品……化け物、か……主……美咲……頼む、無事で……)

 これから数分も経たないうちにシュヴァルツは死亡リストの仲間入りを果たすことになる。
 その原因を作ったのは1日目にして早くも2人を亡き者にしているゲイザーだ。

「…………っ」


 彼はゲイザーが吹っ飛ばされた方に真っ先に向かい、そして彼を抹殺しようと考えていた。
 理由としては彼に支給された武器が元々は自分が使っていたのが一つだが、

(野郎……! 俺と『同じこと』考えてやがった!)

 翔也もまた、『複数の武器』を揃える事でゲームで優位に立とうとしたからだった。
 それ故に真っ先に狙った『第二の装備』は自分自身が愛用してきた手甲だったのだが、

(これで今のアイツはほぼ敵無し状態なわけ、か)

 参加者リストに記載されている和輝や美咲が仮に彼とぶつかったとして生きていられる保障はあるだろうか。

 否。
 今の状況で彼の相手を出来るのはそれこそ『根元から強さのランクが上の連中』だけだろう。
 そもそも支給品が一つ、というルールが有利不利の差をつけてしまっている。



 最終的にはそんなゲイザーをも踏み越えていかなければならない。
 生き残る為に。
 そして如月・和輝を自分のこの手で葬る為に、だ。



 ○



 最優先目標はあくまで如月・和輝だ。

 だが最終的に生き残るためには最低でもあのゲイザーを倒す必要がある。

(シュヴァルツは弱いわけではない。寧ろ、強くなる為に鍛錬を怠っては居なかった)

 そんな彼女があっさりと葬られてしまったのだ。
 何か今よりも強力の武器――――もしくは、

(仲間を集めろ、と?)

 簡単な理屈だ。
 強大な敵が現れた。
 今放っておいたら皆殺されるぞ。
 それなら早いうちに強力な魔人、超人と組んで奴を倒したほうが手っ取り早い。

(…………)

 だが、彼らと組んだその『後』はどうする?
 どう転んでもその後にいるであろう『彼ら』との殺し合いが始まるのは目に見えている。

(この殺し合いの場で味方はいない……っ!)

 今まで味方はいなかった。
 あったとしても信頼関係と言う物は皆無に等しかっただろう。
 今までどうやって和輝を殺してやろうかと考えてきた。
 どうすればもっと強くなれるかを考えなければならなかった。

 自分しかいないからだ。

 しかしこの時点で彼は今までにない焦りを感じていた。
 もしも和輝までがゲイザーと同じように二つ以上の武器――――しかも強力な代物を手に入れていたとしたら。

「…………っ!」

 そこまで考えて、それ以上考えるのをやめた。
 正確に言えば頭が考えることを拒否していた。
 実際は本来支給された装備品は持ち主が死ぬと同時に消えてしまうのだが、それを知っていたとしても目の前で起こった事実から考えられてしまう『想像』は簡単に頭からは離れない。

「くっ……そ!」

 誰に言った訳でもなく、将也はその場で悪態をついた。
 だがその時、

「ん?」

 違和感を感じた。
 何に、と問われれば目の前にある『光景』である。

(何だこの穴は?)

 その辺にある木なのは間違いない。
 しかしこの穴に押し込められた岩は一体なんだろうか。
 自然に考えて岩が木に挟まっているとは考えられない訳だが。

(と、なると)

 誰かが人為的に何かを隠したことになる。
 しかしそれにしてはあまりにも判りやすい。
 これでは中に何かが入ってますと言ってるような物ではないか。

(何が……?)

 まさかと思うが、ここに寝床を作って中で誰かが寝ているのではないかと思って岩をどかしたその直後。
 彼は見た。
 中に伸びている状態の赤毛の青年――――ガレッドが入っているのを、だ。

「…………」

 あまりにも急すぎるこの展開。
 そして想定外だった故に彼の思考回路は停止せざるを得なかった。

(何だ? 何故こんなところで男が寝ている? 殺せと誘っているのか……!?)

 あまりにも無防備すぎて逆に殺してくれといってるようなこの状況。
 それが逆に彼を悩ませる結果となった。
 特に先ほどまでの強力な武器、仲間を得るという考えもある。
 ここで安易に殺すというのは下手をすると自分の首を絞めるのではないだろうか。

(だが、何時までも考えてる余裕なんかないぞ……)

 こうしている間にも参加者の中で動きはあるはずだ。
 特にゲイザー。
 あの男が和輝を倒す前に自分が和輝を殺さなければならない。
 故に迷いはすぐに捨てなければならない。

「……っ」

 一旦舌打ち。
 そうした後、翔也はガレッドを無理やり叩き起こした。

「おい、起きろ! そして化け物退治に協力しろ!」




 ○



 ゲーム開始から4時間以上が経過。
 シュヴァルツを葬ってから30分ほど経過した後、ゲイザーは次なる目的地へ向かって歩を進めていた。
 しかしこの広大なゲーム会場で彼の探すものは唯一つだけだった。

(クソむかつくあんにゃろうは何処にいるんだが……)

 武器という面で見れば恐らくこの男が絶対的有利だろう。
 だが彼には翔也と同じく『最終目標』があった。
 嘗て戦い、最終的には屈辱を味合わされた男――――自分と瓜二つの顔を持つ神鷹・カイトである。

(見つけ次第ぶっ殺してやる……!)

 何故彼が自分と同じ顔をしているのか。
 そんな事は問題ではない。
 問題なのは自分が彼を殺すことだ。
 それ故にこのゲームの参加者名簿にこの名前を見つけた時は心が震えた。

「コロシテヤル」

 理性と本能が同時に叫んだ。
 もうこれは確定事項だ。
 誰が何といおうが覆すことはない。
 これがひっくり返るとすれば自分が死んだときだろう。

(探し出して、必ず俺が八つ裂きにしてやる。誰にも譲らねぇ)

 その為には他の殺人者よりも早くカイトを見つけ出さなければならない。
 手っ取り早い方法は彼の『匂い』を辿る事だ。
 身も心も獣になった自分ならそれほど難しいことではない。
 昔からそうやって敵を葬ってきたのだから、今更というものだろう。

 一旦深呼吸。
 そして息を吐いた直後、全神経を己の五感に集中させる。

(気に入らねぇ匂いがする……!)

 だが彼の『標的』の匂いではない。
 しかし手甲とディブレードの更なる扱い方を『覚える』のには丁度いい。
 なら次の獲物はこの『気に入らない匂い』を放ってる奴だ。
 深いダメージを負ってるのか、血の匂いも混じっている。
 これなら誤魔化しも効かずに追う事が出来る。

 幸い、足には自信がある。
 仮にここがサバンナだとしたら、自分はチーターをも徒競争で抜き去って見せよう。



 故に、逃がす気は毛頭なかった。





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最終更新日  2010.03.20 20:52:16
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