地球人スピリット・ジャーナル1.0

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2007.06.26
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カテゴリ: 2nd ライフ

「情報倫理の思想」
西垣通 /竹之内禎 2007/05 NTT出版

 西垣通という人の
「ウェブ社会をどう生きるか」 以外の本も目を通してみようかな、と思って、こちらも 目を通してみた。前書と同じ時期にでている。と言っても、こちらは共著であり、「2005年12月に英国オックスフォード大学で開かれた情報倫理学に関する国際会議の議論をベースとして編纂したもの」p231 ということだから、ちょっと堅い。私にって読みこなすにはちょっと骨が折れるが、随所随所には 、興味深いところも多々ある。西垣訳のルチアーノ・フロリディの文章の中から孫ひきしておく。

亡くなる5年ほど前に、アルバート・アインシュタインは19歳の少女から手紙を受け取ったが、その内容は妹の死を嘆き悲しむものだった。少女は、有名な科学者が自分をなぐさめるために何を語るるか知りたかったのだ。1950年3月4日、アインシュタインは次のような返事を書いた。「人間というものは、”宇宙”とよばれる全体の中の一部、時間的、空間的にかぎられた一部なのです。しかし人間は自分自身を、自分の思考と感覚を、自分以外の部分から分離された何かとして体験します。それは人間の意識の錯覚なのです。この錯覚はいわば牢獄であって、私たちはそのなかで、個人的な欲望や少数の身近な人たちへの愛情に束縛されているのです。私たちのなすべき業は、自らの共感の輪を広げることによって、この牢獄から自分を解き放ち、すべての人類と自然をその美のままに慈しむことでなくてはなりません。これを完璧になしうる人はいませんが、これをなそうと務めること自体が、解放ならびに内的な安寧の礎の一環をなすのです」。 p091

 素直に、とても素晴らしい手紙だと思う。この手紙によって少女は癒されたかどうかは分からないが、他に何をすることができるだろうか。ブッタの辛子ダネの話を思い出す。

 共著者の一人竹之内禎の文章に、「孔子とアリストテレスによる東西の情報倫理の基礎づけ」p172というものがある。ここを読んでいて、もともとあるこの人々に対する、どことは知らぬ違和感は、この辺からくるのかな、とも思う。つまり、孔子とアリストテレスの東西思想の共鳴や類似性を指摘しているのだが、私はむしろ、同じ東西思想の共鳴や類似性を語るなら、老子とソクラテス、の話題を聞きたいほうだ。

最後になったが、この国際会議を開催し、またこれに招待してくださった財団法人上廣倫理財団の上廣哲治理事、ならびに・・・・・・ (後略)p234

 あとがきにこの文章を見つけたときに、ああ、 なるほどと思った。
「スピリチュアリティの興隆」 を読んだ時にも、この文章と似たようなところがでてきた 。会長と理事の違いがあるが、同じ苗字からすると、同族、一族、親子、関係にある人たちかもしれない。この「タニマチ」達のスポンサリングで、この本が、あるいはこの「国際会議」とやらが行なわれているのだろうか。私にとって、この西垣達の一連の著作に、どうも納得感がないのは、この辺の裏の、きな臭い部分が、プンと匂ってくるからかもしれない。

 そう気がついて、もういちどこの本の「情報<倫理>の思想」というタイトルを眺めてみると、もう素直には受け取れない自分がいる。もちろん、現在の情報社会の在り方が究極的に素晴らしいとはとてもいえないが、その社会を、<倫理>という言葉でもって、さも<浄化>するような正義感ぶった態度には、私には耐えられない。もっと別な視座が必要だ。





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Last updated  2009.02.11 13:01:11
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