「JFK 」
監督: オリバー・ストーン ワーナー・ホーム・ビデオ 制作年度:1991 206分 制作国:アメリカ
★★★★☆
時は東京オリンピック前夜。国際衛星放送が最初にアメリカからの映像として伝えたのが、JFK暗殺のニュースだった。今から43年前。朝飯を食べながら、アメリカからの映像が繰り返し流されるのを見ていた。9歳、小学4年。その後、家族が定期購読していた「リーダース・ダイジェスト」誌や他の総合誌などで、繰り返し言及される陰謀説に、ものごとを相対的にみる癖がついた。
考えてみれば、あの事件のあとベトナム戦争は過激化し、世界の歴史にさらに暗い影を落とした。はるかに時代を経て、21世紀になって、9.11などの事件を見るにつけ、その裏にうごめく陰謀の全貌を知ることはあたわないまでも、常にそのような可能性が存在する可能性がある、ということに気づいていなくてはならない、と思う。
振り返れば、トラトラトラ、真珠湾攻撃だって、どのようにフレームアップされて歴史として記録されているのか、わかったものではない。その事件に関わった良識のある人々は立場立場でその真実を記録しようとしている。その最たるものはジャーナリスト達だろう。しかし、私のような一般ユーザーまで「真実」が伝わってくるまで、どのように加工されてしまうのか、そのことに十分注意深くなくてはならない。
いかにネットが進化したとしても、ものごとの「真実」がそうそう簡単に手にはいるとは思われない。ごくごく一部の優れたジャーナリストたちのブログがその役目を果たす場合もありえるだろうが、一般のブロガーがつくるブログがプロのジャーナリスト達がつくる情報を超えることは至難の業だ。しかし、情報の送り手ではなくても、ジャーナリスト的な感性と知性で、ひとつひとつの情報をデリケートな批判的精神で受け止めることが必要だ。
JFK事件が暗示しているものは多い。すくなくとも、あらゆる局面で、ひとびとの「無意識」を悪用しようという陰謀は、どこまでも続く。その対抗策はただ一つ。覚めていること。注意深く、柔らかい感性で、目を見張り続けること。そのこと自体がまた、来るべき地球人たちの本質に関わる重要な要素である。
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