「これがビートルズだ」
中山康樹 2003/03 講談社 新書 299p
Vol.2 No.0201 ★★★☆☆
「超ビートルズ入門」
と同じ著者の本。「これがビートルズだ」と見栄を切られると、「へぇ~、それもビートルズなの・・?」なんて、皮肉の一つも言いたくなる(笑)。
前作「リボルバヴァー」が、次作「マジカル・ミステリー・ツアー」が同様の現象を引き起こしたわけではない。では、なぜ「サージェント・ペパーズ」だけが、”現象”となりえたのか。
ポイントは”1967年”と”初夏”だ。このアルバムはヒッピー全盛時代、フラワー・ムーヴメントに沸く”サマー・オブ・ラヴ”の渦中に登場した。いいかえれば「サージェント・ペパーズ」が発売されるタイミングは、ここしかなかった。一年前では早すぎる。一年後では遅すぎる。
p146
たしかにこのタイミングしかなかったのだ。だから、この位置に登場したレノンの サイケデリック・ロールスロイス の存在意義も大きい。
力道山のロールスロイスは、力道山の結婚と死、という劇的タイミングに登場している。それと同じように、レノンのサイケデリック・ロールスロイスは、社会的な盛り上がりのピークと、ビートルズの実質的な解散、というタイミングに登場したのだった。マネージャー、ブライアン・エプスタインの急死、そして、ジョンやポールのパートナーも変わっている。
この本は、ビートルズの全公式曲213曲について述べている。このような本の他の類書はないんじゃないかな。その意味で貴重だ(ちょっとウルさいが・・・)。
つまり、
「ラバー・ソウル」 1965/12 →
「リボルヴァー」 1966/8 →
「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」 1967/6 →
「マジカル・ミステリー・ツアー」 1967/11 →
「イエロー・サブマリン」 1969/1、
という時代の流れの中で、かのサイケデリックRRを見つめていく必要があるということだ。
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