「人民解放軍は何を考えているのか」
軍事ドラマで分析する中国
本田善彦 2008/08 光文社 新書 245p
Vol.2 No.318 ★★★☆☆
元・中国ラジオ放送の記者兼アナウンサーが、中国のテレビ番組の「軍事ドラマ」から、中国共産党や人民解放軍の現在を読み説く。荒唐無稽とも思える方法ではあるが、独裁国家中国のテレビがプロパガンダであるかぎり、その方法論は、なるほど、妥当性を得ているようだ。
昭和20年代の最後に生まれ私は、第一次テレビ世代だが、 力道山のプロレス やホームドラマなどを見せられながら、「ギャラントメン」や「コンバット」などというアメリカの「戦争映画」も一緒に見せられてきた。
歌番組といえば、軍歌はかならず登場したし、「戦争を知らない子供たち」世代ではあるが、第二次世界大戦最中に歌われた日本の軍歌はかなり歌える。だけど、現代日本はいつのころからか、テレビで戦争映画は放映しなくなり、軍歌も登場しなくなった。その代わり、暴力映画や、過剰なバトルシーンのつづくゲームソフトなどが流行するようになった。
これらの現象が、日本人にどのような影響を与えているのかは、いますぐにはわからないが、いずれ現在の潮流はおおいに見直しされる季節がくるに違いない。それに比して、現在の中国では、完全に意図的に中国国民向けにテレビがプロパガンダとして使われている。 インターネットだって、中国ではかなり勝手が違う。
なにはともあれ、今後も継続的に中国情報をウォッチしていく必要性は大いにある。
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