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Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2009.03.07
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カテゴリ: 経済・ビジネス

 よく使われる言葉であり、定説(?)ですらあります。
 しかしながら、もちろん、これを覆すような人物も存在するわけで、
 NPBであれば、川上哲治氏や落合博満氏が、それに当たるんだとか。

 それに比べ、「名選手、名コーチにあらず」なんて言葉は、聞きません。
 コーチという仕事自体、監督に比べ、さほどスポットが当たらないためか、
 「名コーチ」と呼ばれる人物すら、あまり思い浮かんできません。
 この辺り、実際には、どんなものなんでしょうか?

それでも、自分にとって「深く考えずとも、サクッと出来てしまうこと」を

そのことを、簡単に出来てしまう人であれば、簡単に出来てしまう人ほど、
その現実に、大いに戸惑ってしまうだろうことは、大体予想がつきます。

つまり、「何で、そんな簡単なことが出来ないの?」っていう感じ。
だから、「できる人」であれば「できる人」であるほど、
「なぜ、そんな簡単なことを、そんなに難しそうにしているのか?」と首を捻り、
行き詰まっている人に対する支援を、上手にしてあげられないのではないかということです。

まぁ、これくらいのことなら、誰にでも想像できるレベルのことですから、
わざわざ、改めて本を一冊出すほどの問題では無かろうとも思ったのですが、
本著を読んでみて、「なるほど!」と、目から鱗の部分がありました。
それは、次の箇所です
(ちなみに、「コンピテンシー」というのは、「発揮されている能力、その行動性」という意味です)。


  「できる人」はどこが自分と違うかを認識させて、
  「できる人」の行動を学び、真似ながら実践させようとします。
  そして必要とあらば、熱心な企業は、
  足りない知識や技能を補う教育プログラムを提供します。
  しかし「できる人」のコンピテンシーは、

  行動に焦点を当てたコンピテンシーの根底にある、
  「行動に至る固有の動機」を考慮していないからです。
  「できる人」が、なぜ生き生きとそれをするかという理由が無視されているのです。(p.35)

この文に続く、次の節のタイトルが、私の胸にドッカ~ンと響きました。
それは、「心の中の動機を伝授することはできない」というもの。
これを見たとき、
「なるほど……確かに、そうかもしれない」と、心底納得してしまったのです。

つまり、行動の「型」や「ノウハウ」なら、伝授することが出来るけれども、
その行動の根幹となる「動機」というような心情的な部分については、
伝授しようにも、決して伝授しきれるようなものではないということ。
それは、個々の人間の、それまでの人生経験や価値観をベースとしたものであり、
その人の「人となり」に、完全に依存しきっている部分であるが故に、
他人が、簡単に伝授するというような質のものではないと考えられるからです。

本著を読んで、「できる人」を育てられる人になるためには、
「型」や「ノウハウ」を、十分に伝える能力を身に付けると共に、
相手の内面に深く踏み込んで、その心情を揺さぶり、
行動の「動機づけ」までもが出来る人にならねばならないのだと知りました。





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Last updated  2009.03.12 22:48:13 コメントを書く


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