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chiko619 @ Re:新参者(09/22) 「新参者」読みました。 東野圭吾さんは、…
kimiki0593 @ 相互リンク 初めまして、人気サイトランキングです。 …
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2018.08.13
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​  『定年後』 の続編。
 「『定年後』が定年に絡む課題の枠組みや
  定年前後のギャップの実態を主な対象にしていたのに対して、
  『定年準備』では、どのように助走を行い、
  実践的な行動に結びつけるかに力点を置いている。」と
 本著「はじめに」で著者は記している。

本著は、私がこれまで読んできた、いわゆる「定年本」とは少々趣が異なる。

どちらかというと、実践的でハウツー的な内容に終始することが多い。
しかし結局、読者自身が実際にどうすれば良いかには辿り着けないで終わってしまう。

つまり、ハウツー本でありながら、決してハウツー本にはなりえない。
読者の立場や状況が千差万別であることから、それは至極当然のことである。
定年後という時期に、ある程度の共通項を見出すことは可能かもしれないが、
共通項以上に違いの方が、本人にとってはより重要で切実な問題なのだから。

本著は『定年後』同様、様々なケースを紹介している。
そして、それはあくまでも、その当人にとっての経過であり、結果である。
決して、読者にも同じようなことが起こることなどありえない。
が、「そこにヒントを見出してくれよ」というのが著者からのメッセージである。

ならば、私が本著に感じた趣の違いの正体は何なのか。

ハウツーにスポットを当てるだけにとどまらず、
そうでない部分に、重点的に焦点を当て記しているということ。

  私たちは、自分自身が今までの積み上げた経験に基づいて現実を捉えがちだ。
  それが唯一の世界だと勘違いしてしまう。
  自分の物差しの外にあるものは目に入ってこない。

  自分で枠組みがあると思ってしまえば、本当に枠組みの中に埋没してしまう。
  その狭い視野を広げるためのヒントになるのがこのスペクトルの考えである。
  (中略)
  先ほどは重ね合わせる人数が1人や2人では役立たないと述べた。
  このスペクトルを捕まえるところまでいかないからだ。
  ある情報誌の編集者は、
  「このシュークリームを情報誌で取り上げてほしい」と申し出たライターに、
  「異なる100店以上のシュークリームを食べてきましたか?」と聞くという。
  シュークリームの皮の味や歯ごたえ、中のクリームの甘さや味わいなど、
  数多くの異なるレベルの情報を集めた上で、
  掲載したいシュークリームの味を読者に紹介しなければならないと
  助言したのである。(p.188)

本著には、ビジネス書を読んでいる感覚に近いものがあった。
それが、私が本著に感じた趣の違いの正体である。





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Last updated  2018.08.13 11:05:09コメント(0) | コメントを書く
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