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chiko619 @ Re:新参者(09/22) 「新参者」読みました。 東野圭吾さんは、…
kimiki0593 @ 相互リンク 初めまして、人気サイトランキングです。 …
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2025.07.30
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カテゴリ: 文芸
TVドラマ では、既に シーズン2 が終了し、
 さらに シーズン3の制作 が決まっている人気シリーズ。
 放送開始時から欠かさず見続けてきた私は、今からとても楽しみにしていますが、
 一足先に、既に完結している原作を読んでみることにしました。

   ***

私塾・凌雲堂主宰者で学者の父・重辰と母・房との間に

長雨、冷夏、旱魃、稲虫の被害による飢饉の最中、兄・雅由と父親が立て続けに亡くなると、
母や妹・結と別れ、大坂の「五鈴屋」に9歳で女衆として奉公に出されることに。

「五鈴屋」は、伊勢出身の初代徳兵衛が「古手」で商いを始め、大阪天満裏店に暖簾を掲げると、
2代目徳兵衛とその妻・富久が、古手商から絹織物を扱う呉服屋へと商いを移す。
2代目没後、3代目徳兵衛が15年前に急逝すると、富久が番頭・治兵衛の後見を得て切り盛りし、
3年前に3代目の残した3兄弟の長男を、17歳で4代目徳兵衛に据えていた。

手違いで集まった4人の少女に対し行われた選考で、上物の半襟を選んだ幸は無事女衆となる。
先輩女衆のお竹、お梅に日々の仕事を仕込まれつつ、丁稚が番頭から学ぶ姿に興味を持つ幸に、
読書家の3男・智蔵は、丁稚たちが覗き込んでいる書物は『商売往来』だと教えてくれ、
智蔵に頼まれた治兵衛は、丁稚に番頭が教える声が聞こえる中座敷で墨を磨るよう幸に命じる。

4代目徳兵衛(22)との婚礼を終えた千場小間物商・紅屋多聞の末娘・菊栄(17)は、

一方、商売に全く身を入れぬ徳兵衛と、商才に富み五鈴屋を真に支える次男・惣次は激しく対立。
さらに、草子を書いていることを惣次に知られた智蔵は、自ら五鈴屋を去っていく。

そして、徳兵衛の廓通いが菊栄の里にも知られるところとなり、
子作りばかりを期待される菊栄は、里帰りを口実に五鈴屋を出発、二度と戻ってこなかった。
紅屋に返却する敷銀35両に苦慮し、商いの存続の危機を迎えた五鈴屋。


   ***

TVドラマは、幸が奉公に出されるところから始まっていたと記憶していますが、
原作では、それ以前のエピソード、特に兄・雅由との関りが丁寧に描かれていました。
この兄が幸に与えた影響は多大なものがあり、
以後のお話の展開、幸の行動がより納得出来るものになっているように思いました。

もちろん、番頭・治兵衛の存在が格別なものであることは、原作でも同様。
原作では、次のような言葉を幸に投げかけています。

  ひとというのは難儀なもんで、物事を悪い方へ悪い方へと、つい考えてしまう。
  それが癖になると、自分から悪い結果を引き寄せてしまうもんだすのや。
  断ち切るためにも、笑うた方が宜しいで(p.116)

まさに、師匠と弟子の関係です。





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Last updated  2025.07.30 15:16:52 コメントを書く


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