2002年08月08日
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避難場所から、岩場の間を縫って登る。ルカピチンチャの頂上は、雲に隠れていてはっきりとは、見えないが、あがってきた高さから見て、もう数百メートルもないはずだ。そのうち、バナナの腐ったようなにおいがしてきた。みると、カンナのような茎の長い花がすでに花びらが落ちていたが、多数見られた。エフラインに聞いて見ると、「このへんの花がにおいを出しているんだ」という。彼は花はあまり詳しくなさそうだ。チュキラワ以外の花を説明しないところを見ると。あるいは、当たり前すぎて説明をするまでもないことなのか。
さらに行くと、もう植物もあまり生えていない砂と瓦礫になってきた。風も一段と強く吹きつけ、さらに、息が上がって、進むのがつらくなってきた。ここまで、何度も休憩したが、そのたびに、エフラインが、「頭は、正常か、おなかはどうだ?」と聞いてきた。彼の英語は、スペイン語なまりで、ノルマルと聞くのだが、これなら、まだ分かる。その後、チャルチ(教会)ビルジン(聖母マリア)などいろいろな言葉で理解に苦しむこととなる。
「だいじょうぶ。頭もおなかも正常だよ。」しかし、後になってみると、頭は酸素不足で、正常に働いていたのかどうか。メモの紙を見ると、字が乱れていて、意味がよくわからないことも書いてあった。
最後の登りは、ガイドのエフラインも迷い始めた。彼のルートより、私の登るルートのほうがたやすいこともあったし、彼のルートを無視して、登ろうとしてやばいと思ったところもあった。(岩登りの基本は、手と足の三箇所が確保されていること。ひとつでも不安定なところにのせてしまうと、次の一歩が踏み出せなくなってしまう。)スニーカーでも大丈夫な山だと言っていたM氏の言葉を思い出していた。日本なら、きっと鎖やはしごが掛かっていただろう。しかし、ここでは、そんな親切なものはない。
5,000mほどの山は、それこそ山ほどあるアンデス山脈のこと、別にとりたてて安全確保などする必要もないのか。それとも、安全や登山に対する考え方が違うのか。
意外にも突然頂上についた。岩場1時間といっていたが、思ったより早く着いた。霧か雲か。まわりが見えないが、頂上に、鉄筋で十字架がひとつ立てられた簡素な頂上だった。エフラインの標高計が4670メートルを示していた。彼は、「多分これより20メートルは高いよ。今日は、気圧が低そうだから。」と言った。
コトパクシやカヤンベ、アンティサーナなど、キトを囲む雪をいただく大きな山を見たかったが、あいにく雲は消えずに、時間が過ぎていった。エフラインに写真をいちまい撮ってもらった。しかしバックが真っ白だった。





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最終更新日  2002年08月08日 21時57分06秒
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