活き活きPC&園芸三昧

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April 21, 2020
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カテゴリ: 天文
【OnStepへの端緒】



  ネットでベルトドライブ化キットを探すと2件見つかりました。

 1) Rowan Astronomy のベルトドライブ化キット
   HEQ5 Pro をベルトドライブ化するキット。モーターやコントローラーは付いておらず、ただ平ギヤーをベルトドライブに変えるだけのキット。

              Rowanのベルトドライブ化キット【写真クリックで拡大します】


 2) Instein EU社の OnStep化キット
   モーターユニットとコントローラーから成るキット。システムは、OnStep制御に変わります。価格も結構安いです。ただ、WiFiの技適が通ってない課題はあります。   

                   Instein EU のOnStep化キット


  これら2つのキットにも触手がのびましたが、海外からの導入なので問い合わせが困難ということで思いとどまりました。



【Althiba赤道儀との出会い】

  ある日、マチナカ天文台の水谷氏のブログを見ていたら、EQ5 GOTOをベルトドライブ化できるキットを領布するという記事を発見しました。早速、水谷氏に連絡を取ると格安に領布していただけることがわかり実行に移しました。当初は、赤緯軸の動きが怪しいEQM35 Proのベルトドライブ化を考え、水谷氏も了解されました。しかし、SynScan系マウントは手元に置いておきたいので、急遽、GP系赤道儀を中古で手に入れました。GP2をヤフオクで、GPD2をユーシートレード中古から。両者とも3万円前後でした。

  基本的には Althibaは自分で赤道儀に組み込むことになっているのですが、ベルトの張り具合など微妙なところがありそうなので、組み込みもお任せでやってもらいました。全部で一台あたり 8万円前後だったと思います。とすると、モーターが付いていない EQ5赤道儀が5万円前後、これにAlthibaを組み込めば、立派なベルトドライブEQ5 GOTO赤道儀になる。なんだか、理想の赤道儀のような気もします。AVXは構造上の問題からAlthiba化は出来ないそうです。星見屋からは、Vixen AP赤道儀の改造版がCoolStep赤道儀として販売されていますが、高額過ぎると思います。

【Althiba 改造赤道儀の紹介】

  外観は、下の写真の通りです。モーター駆動部のカバーは省略されています。Althiba
の第一印象は、とにかく静かです。しかし、力強いモーターの回転。信頼感溢れる動きです。


                    Althiba改造GP2赤道儀


                   Althibaのモーター駆動部


                    Althibaのコントローラー部分


  Althibaは、丁寧な設計の元に作られており、モーター駆動部との連結金具は、モジュール端子のようなチャチなものではなく、取り付けや取り外しが楽なガッチリした金具になっています。ベルトやモーター部分にはカバーはありませんが、ベルトドライブへの巻き込みを防ぐための頑丈な金属板が付いています。コントローラー部には、シリアル接続を可能にするUSB(タイプB)とST4端子があります。Althibaは、CoolStepよりも更に改良されており、モーターの駆動部分がより細分化されたスッテッピングに、トルクも60%もアップされているそうです。


  Althibaは、少なくとも平ギヤーのバックラッシュから解放され、気楽に天文ライフをエンジョイできそうです。試験運用も含めて、ASiairとの試験を実行してみました。


【AlthibaとASiairとの試験運用】

1) AlthibaとASiairとの接続

                    AlthibaとASiairとの接続方法


  AlthibaとASiairとはUSB(シリアル接続)ケーブルで結びます。しかし、制御は全部スマホからのWiFiで行います。スマホはASiairのWiFiとつなぎますが、ASiairはAlthibaとStation Mode WiFiでもつながれています。スマホから見れば、AlthibaとはASiairの橋渡し(ブリッジ)によってつながれているわけです。同じスマホ内でSkySafariやOnStepアプリでAlthibaを制御したい場合は、アンドロイドに限られますが普通にアプリを起動すれば可能です。


2) ASiairアプリの設定

  ASiairアプリの設定方法は、以下の手順です。

  ・スマホをASiairのWiFiに接続する
  ・ASiairアプリを起動する
  ・ASiairアプリのWiFi設定に入り、Station Modeをクリック
  ・Station ModeをONにし、Althiba WiFiを指定する
  ・Althiba WiFiが上位に行き、チェックが入れば完了

                Station Mode WiFi設定の完了図


  ・Telescope Settings(望遠鏡のロゴ)をクリック
  ・Telescope Type:OnStep Electronicsを選択
  ・Serial、あるいはEthernet どちらでもOKです。


  Serial接続の場合は、下図のようになります。

                Serial接続が完了した画面


  Ethernet接続は、2種類のIPアドレス、Port番号の組み合わせでの接続が可能です。

  Ethernet接続①の場合

IPアドレス:192.168.0.1、Port:9999 


                IPアドレス:192.168.0.1接続の完了画面



  Ethernet接続②の場合

IPアドレス:10.0.0.1、Port:4030 


                IPアドレス:10.0.0.1接続の完了画面




3) SkySafari6との接続





  赤道儀を動かす際に、現在の鏡筒が向く位置が直感的にわかる星図との連携があれば非常に楽しく天体撮影が出来ます。それを可能にするのが、SkySafariに代表されるアプリとの連携です。ASiairでGoToを実行する時、すぐさまアプリをSkySafariに切り替えると、GoToの動きを見ることが出来ます。ASiairを入れているスマホでSkySafariを使う1台運用と、SkySafariを別のスマホで運用する2台運用、どちらも可能です。iOSの場合は2台運用に限られるようです。

・スマホ1台での運用
     (WiFiは、ASiair WiFi につないだまま)
     ・Equipment Selection:Meade LX200 Classic
     ・Connection via WiFi
IP: 192.168.0.1  Port: 9999 OK 
IP: 10.0.0.1  Port: 4030    OK 


                   SkySafariのセッティング画面


                   SkySafariのセッティング画面2


・スマホ2台での運用
  (WiFiは、Althiba WiFi につなぎます)         ・
     ・Equipment Selection:Meade LX200 Classic
     ・Connection via WiFi
IP: 192.168.0.1 Port: 9999   OK 
IP: 10.0.0.1 Port: 4030     ×  


                   SkySafari6 Plusの画面



【Plate Solve機能】

  ASiairの真骨頂は、このPlate Solving機能ではないかと思っています。自動導入を最初にトライし、GoTo後にターゲットがスマホの画面のど真ん中に映し出された時はビックリしました。

                Plate Solve機能で導入されたM42


【ASiairの極軸合わせ】

  ASiairの極軸合わせを初めて使ってみました。撮影カメラの鏡筒で実行できるので、非常に便利です。ただ、水平、垂直微動合わせがリアルタイムでのモニターではないので少々不便です。動かした後にモニタースイッチをONにして位置を確かめる方式です。鏡筒を60度傾けるのは、自動で実行してくれます。

                   極軸合わせ実行中の画面

  極軸がある程度合うと、下のようにニコニコマークが出現します。今回の初手合いでは、極軸合わせが20分もかかったので、「もう少し早く操作しなさい」というオセッカイなメッセージが出ました。まあ~、それもユーモアですか。

                   極軸合わせ完了時の画面


【オートガイド】

  極軸を合わせた後のオートガイドの精度が気になっていました。これまで、極軸を合わせずに実行したオートガイドの精度は、2~4"程度でした。極軸を合わせた後のオートガイドの結果が下写真です。精度は1”を下回る良い結果を得ることが出来ました。

                ASiairでのオートガイドの結果


【まとめ】

  平ギヤーによるバックフラッシュを避けるためにベルトドライブ型のOnStep赤道儀を運用することになりました。マチナカ天文台の水谷氏のお蔭で優秀なOnStep化キットに巡り合うことができました。ASiairとの連携で、Plate Solving機能が使えて非常に便利です。

  今回のAlthiba OnStep赤道儀とASiairとの連携記事をYouTubeにまとめました。下の写真をクリックしますと、YouTubeへ飛びます。


​ A-2020-04-16-18h38m47s667.jpg ​
          画面をクリックするとYouTubeへ飛びます














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Last updated  July 12, 2020 05:02:45 PM
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