音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

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2020年05月11日
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テーマ: 洋楽(3566)
アコースティック演奏、自宅録音の異色作


 ブルース・スプリングスティーン(Bruce Springsteen)のイメージはと言えば、圧倒的に“アメリカン・ロッカー”ということになるのだろう。1980年の 『ザ・リバー』 、大ヒット作となった1984年の 『ボーン・イン・ザ・U.S.A.』 の狭間で1982年にリリースされた異色作が、この『ネブラスカ(Nebraska)』という作品だった。

 大部分の曲は、1982年1月3日にスプリングスティーンの自宅の寝室で録音された。いくつかの曲( 「ボーン・イン・ザ・U.S.A.」 「ピンク・キャデラック」 、「ダウンバウンド・トレイン」、「ワーキング・オン・ザ・ハイウェイ」―デモ録音時のタイトルは「チャイルド・ブライド」―)は、後にバンド録音でレコーディングされたが、この録音は、いわゆる弾き語りのシンプルなレコーディングだった。そのようなわけで、“アメリカン・ロッカー”のイメージとはまったく異なるサウンドである。

 それにもかかわらず、ビルボード3位というのは、スプリングスティーンの底力というべきか。アーティストたちがリスペクトするアルバムにしばしば挙げられるのに加え、アコースティックで録音されたこれら楽曲のいくつもが、後々のライヴでバンドでも演奏されている。

 個々の曲を挙げ始めると全曲になってしまいそうなのだけれど、少しは触れておきたい。1. 「ネブラスカ」 「アトランティック・シティ」 、4. 「ジョニー99」 、10. 「生きる理由(リーズン・トゥ・ビリーヴ)」 といったところか。個人的に外せないのは、5. 「ハイウェイ・パトロールマン」 、7. 「ユーズド・カー」 、9. 「僕の父の家(マイ・ファーザーズ・ハウス)」 。いずれも、シンプルに個々のシチュエーションと心情を紡ぐといった内容の曲である。

 蛇足ながら、本作には続編的作品がある。1995年リリースの 『ザ・ゴースト・オブ・トム・ジョード』 である。内容的に直接的つながりはないのだけれど、ストーリーテラーとしてのブルース・スプリングスティーンという観点に立った時、華々しいロッカーとしての彼のもう一つの顔を知るには、この2枚が必須ということになるだろうか。


[収録曲]

1. Nebraska
2. Atlantic City
Mansion on the Hill
4. Johnny 99
5. Highway Patrolman
6. State Trooper
7. Used Cars
8. Open All Night
My Father's House
10. Reason to Believe

1982年リリース。




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