音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2022年03月06日
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音楽活動21周年を迎えたアレックス・ローラ


 EL TRI(エル・トリ)にとって、5枚目のスタジオ作(ライヴ盤も含めると6枚目)となったのが、1989年の『21年後~ベインティウン・アニョス・デスプエス(21 años después Alex Lora y El Tri)』であった。“21年”というのは、リーダーのアレックス・ローラ(Alex Lola,アレハンドロ・ローラ)が、EL TRIの原型となったバンド(スリー・ソウルズ・イン・マイ・マインド,Three Souls in My Mind)を結成した1968年から数えて21年になることに因んでいた。

 リリースの同年にロサンゼルスで録音された本盤は、1990年代以降、このバンドのライヴの定番となっていく代表曲を複数含んでいる。革新的とか変革的というよりは、前作までの流れを引き継いで、このバンドらしさを発展させていった、そんなアルバムと言えるように思う。

 注目すべき曲をいくつか挙げておきたい。1.「マリーア・サビーナ」は、本盤リリースの数年前(1985年)に亡くなった1894年生まれの女性シャーマンの名前をタイトルとしていて、ファンには人気のナンバーとなった。3.「エル・アス・ノ・コノシード」は、ギタリストのセルヒオ・マンセーラとの共作で、80年代のこのバンドらしさが存分に発揮されている。4.「ディフィシル」は、本盤でと言うよりも、このバンドの代表的なナンバーの一つとして筆者が気に入っている曲。一方、6.「ウン・ディア・エン・ラ・ビダ」や7.「エンクエントロス・セルカノス・デル・テルセール・セクソ」なんかは、1990年代に入っていく次のステージをイメージさせる演奏内容。そういう意味では、過渡期の作品と言えるのかもしれないが、1980年代から1990年代へと移ろいゆく当時、現地メキシコではまだまだメジャーではなかったロック音楽を着実に前へ進めていった、そんな盤の一つと言えるのではないだろうか。


[収録曲]

1. María Sabina
2. Puros changos
3. El as no conocido
4. Difícil

6. Un día en la vida
7. Encuentros cercanos del tercer sexo
8. Maldito sistema
9. Que reventón
10. La fuerza del amor

1989年リリース。




 ↓別盤です↓
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Last updated  2022年03月06日 13時58分28秒
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