音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2024年04月22日
XML
テーマ: 洋楽(3408)
やさしさと包容力に溢れたヴォーカル 


 カーラ・ボノフ(Karla Bonoff)は、ウエスト・コースト(西海岸)を代表する女性シンガーソングライターの一人で、1970年代後半にメジャー・デビューを果たした。前年のファースト作に続き、1979年に発表されたセカンド盤『ささやく夜(Restless Nights)』は、彼女の代表作と言えるアルバムである。

 ファースト作と同様、このセカンド作も豪華なゲスト陣がレコーディングに参加している。少し名前を挙げると、ドン・ヘンリー、J・D・サウザー、ガース・ハドソン、ダニー・コーチマー、ジェームス・テイラーといった具合である。本盤は、決して大きなヒットとはならず(ビルボード31位が最高位)、とりわけ本邦ではカーラ・ボノフの名は広く知られるようにはならなかった。それどころか、ゲスト陣のレベルに達していないとか、内容が安っぽいとか、否定的な評価もされたりしてきた。

 筆者個人は、これとは逆の感想を持っていて、これ以上作り込んでしまえば、カーラ・ボノフの魅力を消す結果になっていたんじゃないかと思っている。素朴さ(それは聴く人によっては“野暮ったさ”や“田舎臭さ”と映ることもあるかもしれない)が残るシンガーソングライター然とした歌唱が彼女の大きな魅力であり、各曲の演奏・アレンジはそれが活かされたものであるように感じている。

 特におすすめの楽曲としては、リンダ・ロンシュタットが取り上げたことでも知られる1.「涙に染めて(トラブル・アゲイン)」。さらに、アルバム表題曲の2.「ささやく夜(レストレス・ナイツ)」は、個人的には本盤のベスト・ナンバー。他には、5.「ただひとり思い(オンリー・ア・フール)」や7.「静かに燃えて(ネヴァー・ストップ・ハー・ハート)」、8.「ラヴィング・ユー」なんかも気に入っている。ストレートで、やさしく、包容力のあるヴォーカルは、いま聴いても魅力的であり続けていると思う。


[収録曲] *( )内は邦盤での曲タイトル

1. Trouble Again(涙に染めて)
2. Restless Nights(ささやく夜)
3. The Letter(手紙)

5. Only a Fool(ただひとり思い)
6. Baby Don't Go
7. Never Stop Her Heart(静かに燃えて)
8. Loving You
9. The Water Is Wide(哀しみの水辺)

1979年リリース。




 ​
ささやく夜 [ カーラ・ボノフ ]




   下記のランキングサイトに参加しています。
   お時間の許す方は、バナーをクリックして応援いただけると嬉しいです!
        ↓           ↓ 

にほんブログ村 音楽ブログ ロックへ ブログランキング・にほんブログ村へ









お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2024年04月22日 05時04分15秒
コメントを書く
[洋ロック・ポップス] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: