フリーページ

2021年01月07日
XML
テーマ: 本日の1冊(3708)
カテゴリ: 読書
日本人社会の差別を論じた2冊の本について、12月20日の神奈川新聞は次のような書評を掲載している;




 日本は反レイシズムが「ゼロ」の状況だと著者はいう。ヘイトスピーチが相次ぎ、極右候補が差別的な公約を掲げ地方議会に進出している。在日コリアンに対しては戦後、日本国籍から除外し、外国人として在留を認め、税金は徴収しながら選挙権も与えず日本語教育の機会も保障していない。

 本書は在日コリアンヘの差別を題材としているが、欧米のレイシズムとそれに対抗する反レイシズムの歴史にページの多くを割き、その上で日本において反レイシズムがいかに「ない」かを説明している。

 日々ネットで差別的な発言を目の当たりにする中でも、差別問題をどこか「他人事」とみなす日本社会に、欠落や空白といったものを感じるが、著者のいうゼロという客観的表現に、進むべき方向があるという強い意志を見た。また本書が、資本主義システムとの闘いでもある「ブラック・ライブズ・マター(黒人の命も大事だ)」運動との連帯を呼びかけていることも書き加えておく。



 申恵羊(シンヘボン)著「国際人権入門」(岩波新書・880円)は、人権に関する国際的なルールとシステムに照らして、日本のさまざまな人権問題について考える。特に、入管収容施設における外国人の人権問題は、在日コリアンの問題と同じく、入管難民法という国籍に基づく線引きが、差別による人権侵害を覆い隠しているといえるのではないか。ぜひ、2冊を合わせて読むことをお勧めする。


2020年12月20日 神奈川新聞朝刊 11ページ 「今日のお薦め-線引きが覆い隠す差別」から引用

 戦後の日本は国民主権とか基本的人権の尊重という理想を掲げた憲法の手前、当然のこととして「差別」はあってはならないものという「建前」が世の中にあったように思います。この「建前」が「建前」として通用しなくなるきっかけを作ったのは、保守本流になれずに総理大臣への道を諦めて東京都知事になった石原慎太郎で、自衛隊員の前で「大地震が起きれば三国人が暴動を起こす危険があるので、そのときは自衛隊に出動してもらいたい」などと発言したのでした。石原慎太郎のあの暴言を、当時しっかり批判し責任を取らせることを怠ったがために、今日のような在特会だの日本第一党だのというレイシストが大きな顔をする世の中になってしまったものと思います。このようになってしまった社会を、元の良識が通る社会にするのは、並大抵の苦労ではないと思いますが、悲観することなくチャレンジしていきたいと思います。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2021年01月07日 01時00分06秒


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

×

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

佐原

佐原

コメント新着

捨てハン @ 潰れそうな新聞なら東京、朝日、毎日が挙がるかなぁ >全国紙は世論のありかを明らかにし、国…

© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: