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2021年04月10日
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カテゴリ: ニュース
スケジュールに合わせて緊急事態宣言が解除されて予定通り3月25日に始まった東京五輪の聖火リレーについて、文芸評論家の斎藤美奈子氏は3月31日の東京新聞コラムに、次のように書いている;




〈「福島のみなさん1年待ちました」「踊って楽しみましょう」〉

 動画を見てさらにのけぞる。コカ・コーラ、日本生命、NTTといった上位スポンサーの宣伝トラックに先導されて、だいぶ後からやってきた聖火ランナーの姿はかき消されんばかり。7月23日までの約4ヵ月間、この騒々しい一団が全国各地を次々に襲うのだ。各日のゴールではセレブレーションと称する到着イベントも開かれる。

 沿道の観客の密以前にパレードに動員された人数だって相当なはずだ。新型コロナ第4波の到来が予測され、ワクチン接種は進まず、国民には花見の自粛まで求めているのに何なのこれは。

 そのうえリレーの実態は国民の目から隠されている。 五輪公式サイトもニュース映像もランナーのアップしか映さない。 企業中心のイベントであることがバレたら、批判が殺到するとわかっているのかもしれない。

 テレビ局も大手新聞社も五輪のスポンサーである。要するにみんな「ぐる」なのだ。五輪の本番はまだ先だ。だが五輪翼賛報道はもう始まっている。
(文芸評論家)


2021年3月31日 東京新聞朝刊 11版 27ページ 「本音のコラム-隠されたパレード」から引用

 聖火リレーに関するテレビの報道は、この記事が伝えるとおりで、テレビしか見ない人にはどんな「リレー」が行なわれているのか知る由もないが、ツイッターでは短い動画ではあるが大型トラックを派手に改造した宣伝カーにDJやダンサーを乗せて大騒ぎしながら通る様子を見ることができた。しかし、その動画もIOCが「一定時間を過ぎたパレードの動画は配信してならない」と報道各社に「命令」したため、新聞もテレビも、「この時期に福島県で聖火リレーを実施することの妥当性」を議論するような番組や記事を差し控えている。ジャーナリストの江川紹子氏は「IOCは如何なる法的根拠があって報道各社にそんな命令が出せるのか。貴社は何故、IOCの『命令』を問題視せずに黙って従っているのか」と問い合わせたところ、東京新聞は「ここで波風を立てると、もし五輪が始まったときに、取材を断られる可能性があるので・・・」という答えが返ってきたとのことでした。スポーツの祭典とは名ばかりの五輪の本質を見たような気がしました。





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最終更新日  2021年04月10日 01時00分06秒


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