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ベルギー国王の所有地として搾取され、強制労働などで1千万の現地人が死亡したといわれる。欧州諸大国の美しい街並みを可能にした富の多くは、そういう犠牲の上に築かれた。
今月、ベルギーのフィリップ国王がコンゴを歴史的訪問。「封建主義と差別と人種主義」にまみれた「正当化できない」植民地政策は「苦痛と屈辱をもたらした」と遺憾の意を表した。でも謝罪はなかった。謝罪(=許してほしいという懇願)が「遺憾」と違うのはそれが、相手を対等と認めることを大前提とするからだ。君主の謝罪に、象徴的価値はある。
コロニアリズムにも良い面はあった、という反論は今もある。そりゃそうだ。プーチン政権も北朝鮮も、功績だけ探せば出てくる。だからといって非人道的な体制の肯定材料とはならない。 「現地にインフラや学校や病院をつくった」といって植民地搾取の歴史を正当化することもできない。
国王訪問に際し、かつてコンゴから持ち出された儀式用の仮面がベルギーから戻された。ただし当面は返還ならぬ「無期限貸与」。返還が望まれる工芸品は約8万4千点という。
(文筆家)
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