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2022年10月19日
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テーマ: ニュース(96532)
カテゴリ: ニュース
小説「橋のない川」で有名な作家、住井すゑの生誕120年を記念する展示会が日本近代文学館で開かれていることに関連して、文芸評論家の斎藤美奈子氏は5日の東京新聞コラムに、次のように書いている;




 『橋のない川』は部落差別を告発した小説として知られる。誠太郎&孝二兄弟の少年・青年時代を描いた物語は波乱に富み、今読んでも新鮮。60年以上読み継がれてきたロングセラーだ。

 水平社宣言から、今年で100年。日本近代文学館(東京都目黒区)では、すゑの業績をたどった特別展「生誕120年住井すゑ、95年の軌跡」が開かれている。

 1902(明治35)年、奈良県に生まれたすゑは少女雑誌の投稿者として鳴らし、小学校教師を経て17歳で上京。講談社の編集担当に採用された。ところが翌年、女性のみ日給という差別待遇に抗議して退社してしまうのである。

 その後は、同棲(どうせい)相手で後に結婚した作家の犬田卯(しげる)が病身だったこともあり、4人の子を育てながら童話を書きまくって生計を支えた。『橋のない川』に着手したのは夫を看取(みと)った後である。

 若い頃は無産階級の女性解放運動に参加し、晩年は自宅敷地内の集会所で読者と対話を続ける。絶大な人気を誇る一方、論争の火種も提供。闘う作家だったのだと再認識した次第。特別展は11月26日まで。お見逃しなく。
(文芸評論家)


2022年10月5日 東京新聞朝刊 11版 23ページ 「本音のコラム-闘う女性作家」から引用

 明治・大正の時代は女学校を卒業すると才能のある者は15~16歳くらいで教員として教壇に立って働く、それでも自分の才能を十分に発揮できないと思えば単身で上京して出版社に勤務する、なんという行動力か、驚いてしまいます。名作「橋のない川」は、それまで「部落差別」など知らずに生活していた多くの日本人に「人権問題」を意識させる重要な機会を提供したもので、さらに多くの人たちが「生誕120年住井すゑ展」を訪れてほしいと思います。





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最終更新日  2022年10月19日 13時03分01秒
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