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推薦書いわく、鉱山は全盛期には「世界最大級・最高品質の金を生産した世界に類のない」遺跡とのこと。 その成果は非人道的な強制労働に支えられていた。たとえば幕府は「無宿人」をつかまえて鉱山に送り、排水労働に当たらせたという。
朝鮮を併合した大日本帝国は、人権無視の労働政策を引き継いだ。 たとえば朝鮮の人々を事実とかけ離れた好条件(甘言)で誘い、危険でつらい現場に動員した。 戦時には1500人以上の朝鮮人が強制動員され、多くが過酷な坑内労働に投入されたという。低賃金、食糧不足でも転職、退職の自由はない。逃亡したら厳しく罰せられる……そうした負の歴史の実態が、動員された人々の名簿や争議の記録など、豊富な史料と証言で明らかにされる。
世界遺産になるかもしれない遺跡で何があったかを知りたい人はもとより、「強制労働などなかった」と信じる「歴史戦」の論客にも読んでほしい一冊だ。(栗)
竹内康人著「佐渡鉱山と朝鮮人労働」(岩波ブックレット・682円)
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