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2022年10月31日
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テーマ: 本日の1冊(3708)
カテゴリ: 読書
竹内康人著「佐渡鉱山と朝鮮人労働」(岩波ブックレット)について、15日の毎日新聞は次のような書評を掲載している;




 推薦書いわく、鉱山は全盛期には「世界最大級・最高品質の金を生産した世界に類のない」遺跡とのこと。 その成果は非人道的な強制労働に支えられていた。たとえば幕府は「無宿人」をつかまえて鉱山に送り、排水労働に当たらせたという。

 朝鮮を併合した大日本帝国は、人権無視の労働政策を引き継いだ。 たとえば朝鮮の人々を事実とかけ離れた好条件(甘言)で誘い、危険でつらい現場に動員した。 戦時には1500人以上の朝鮮人が強制動員され、多くが過酷な坑内労働に投入されたという。低賃金、食糧不足でも転職、退職の自由はない。逃亡したら厳しく罰せられる……そうした負の歴史の実態が、動員された人々の名簿や争議の記録など、豊富な史料と証言で明らかにされる。

 世界遺産になるかもしれない遺跡で何があったかを知りたい人はもとより、「強制労働などなかった」と信じる「歴史戦」の論客にも読んでほしい一冊だ。(栗)


竹内康人著「佐渡鉱山と朝鮮人労働」(岩波ブックレット・682円)


2022年10月15日 毎日新聞朝刊 13版 12ページ 「今週の本棚-佐渡鉱山と朝鮮人労働」から引用

 日本政府はかつて長崎県の通称「軍艦島」と呼ばれる海底炭鉱遺跡を世界遺産として申請し、ユネスコからは「日本がかつて植民地支配した朝鮮半島から多くの労働者が送り込まれて、強制労働を強いられたという『史実』も過不足なく説明する文書を展示すること」という条件付きで「世界遺産」として承認されたにも関わらず、日本政府は現在に至るも朝鮮人強制労働の「記録」を拒否したままになっている。この度の「佐渡鉱山の世界遺産登録申請」については、江戸時代の金鉱の採掘だけを申請書に書けば、明治以降の朝鮮人強制労働の「史実」に触れる必要はないという子どもの理屈のような姑息な考えのようで、一時期は「ジャパン アズ ナンバーワン」と言われた時代もあったことを思うと、随分と落ちぶれたものだとため息を禁じ得ません。





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最終更新日  2022年10月31日 01時00分06秒


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