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アイヌ民族や在日コリアンに関する発言で、法務当局から人権侵犯認定を受けた自民党の杉田水脈衆院議員が、その後も「私は差別をしていない」などと言い続けている。「(人権侵犯という)非公開の案件について、マスコミに説明している」と、被害者側を責めさえした。
総務政務官を事実上更迭された際には「(アイヌ関係の)こんな団体に謝罪するぐらいだったら辞める」と考えた、と述べたほか、差別にかかわる利権や特権が存在するとことさらに主張している。
当事者らに謝罪すると昨年の国会で表明したのはいったい何だったのか。
記者会見などでの説明を拒む一方、自らの支援者向けには動画やSNSで理解を呼びかけ、自らの差別言説を再生産する。そのように国会議員が同調者を集めて勢力をなそうとする以上、差別主義と非難されても当然である。
だが杉田氏に対し、自民党は何の処分も行っていない。研修中にエッフェル塔前で写真を撮り投稿した松川るい参院議員は党内で注意された。それなのになぜ、市民の尊厳を平気で踏みにじり続ける杉田氏は問題にしないのか。
岸田首相は「説明責任をしっかり果たしてもらいたい」と人ごとのような答弁に終始し、自民党の茂木敏充幹事長にも動く気配は見えない。少数派の人々が不安や恐怖を訴えているのに、人権意識があまりにも低く、慄然(りつぜん)とする。
折しも、ジャニー喜多川氏からの性被害を訴えていた男性が死去したことが明らかになった。自殺とみられる。「金が欲しいんだろう」などと中傷されていたそうだ。
多数派でない人たちが声を上げると世間から逆に批判されるこの国の現状 は、好転する兆しがみえない。 杉田氏に最近も役職を与え、差別発言を等閑視している自民党が、自らそんな社会の空気を醸成 していないだろうか。
岸田首相は最近、所信表明演説などで「人間の尊厳」という言葉を多用する。この「最も根源的な価値」を中心に据え、世界を分断・対立ではなく協調に導くのが日本の立場だと語るが、言行不一致もはなはだしい。
足元を省みない首相の言葉は空疎に響く。杉田氏への問責決議の検討など、国会にもやるべきことがあるだろう。
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