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2024年01月03日
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テーマ: ニュース(96853)
カテゴリ: ニュース
地検特捜部が捜査している自民党の裏金問題について、毎日新聞専門編集委員の伊藤智永氏は12月16日の同紙に、次のように書いている;


「悪夢のような民主党政権」と繰り返した安倍晋三元首相の言葉が、ブーメランとなって自民党に返ってきた。

 旧統一教会問題や政治資金パーティー問題が安倍氏の死後、釜のフタが開いたように噴き出しだのは偶然と思えない。「安倍さんが生きていれば」と嘆くファンもいるだろうが、その安倍氏本人がフタだったなら、話は逆だ。

安倍時代は派手なスローガンと外交、総裁選を含む毎年の選挙で人々を飽きさせない「イベント政治」だった。 祝祭気分を楽しんだ人も多かったから、 辞める時は支持率が驚くほど上昇し、「安倍さん、ありがとう」の感謝ムードで写真集も売れた。

 でも、その陰で反社会的宗教団体に肩入れし、子分か「安倍人気」で集めたカネを違法に流用していたと知れば、裏切られた気になる人もいるはずだ。功罪は別と切り分けるわけにはいかない。

 パーティー裏金疑惑は、安倍派(清和政策研究会、旧清和会)が焦点となっている。森喜朗、小泉純一郎、福田康夫、安倍各元首相を輩出し、麻生太郎政権と民主党政権をはさんで、約20年間に計16年余も権力を握った「清和会支配」が、ようやく終わる。

 ところで、4人の清和会首相のうち本物の会長だったのは森氏だけである。小泉氏は森政権の1年間、留守役だったが会長ではない。3人は派閥の長を経ず首相になった。町村信孝、中川秀直、細田博之各氏も会長・代表世話人だったが、実権は森氏にあった。退任後の安倍会長在任は8ヵ月。森氏との関係が穏やかでなかった内情は、政界の常識に属する。

 安倍氏亡き後、すでに議員でもない森氏は、妙に生き生きと派閥運営に口をはさんできた。14日一斉に辞任・辞表提出した安倍派5人衆(松野博一、西村康稔、萩生田光一、高木毅、世耕弘成各氏)は全員、頻繁な「森氏詣で」を欠かさず、森氏も岸田人事への影響力を吹聴してきた。

 政官界の必読放談だった地元・石川県、北国新聞の連載「総理(元職への敬称らしい)が語る」が、11月26日に突然終わった。ここでの発言通りなら、5人衆が要職を占めていたのは全て森氏のお陰らしい。派閥事務総長ポストも、森氏の意向抜きには決まらなかっただろう。裏金は何のため、どこへ使われたのか。

 森氏は車椅子に乗っているが、11日に東京で開かれた歌手・谷村新司氏を送る会にも現れた。まだお元気そうだ。
(専門榻集委員)


2023年12月16日 毎日新聞朝刊 13版 2ページ 「土記-森喜朗氏が語るとき」から引用

 この記事は、自民党政治の実態がよく分かるように記述されていて、なかなか面白い。安倍時代の政治を「イベント政治」というとは、始めて知った。ロシアのプーチンを山口県まで連れて行ったり、20数回も来日してもらったのに、北方領土は二島返還どころが、一島も返ってこない結果になったが、「安倍さん、ありがとう」などと言う馬鹿にとっては、そんな結果はどうでも良くて、漢字が読めなくても総理大臣はできるのだという「事実」が、彼らにとっては励みになったのかも知れない。しかし、安倍政治のポイントはそんな「イベント」などではなく、平和憲法を捻じ曲げて「集団的自衛権の行使」は合憲であるという「詭弁」を無理やり押し通した結果、近い将来日本は戦争をする国となって、自衛隊も人手が足りなければ徴兵制を採用する方向に舵を切った、という点である。これはあまり時間がたたないうちに軌道を修正し、集団的自衛権は違憲であることをはっきりさせる政権を発足させる必要があります。また、この記事は森氏が谷村新司氏を送る会に姿を見せたことを称して「まだお元気そうだ」と書いているが、これは、必要があれば遠慮なく逮捕・収監しても、すぐには死にそうもないから大丈夫だ、という地検特捜部へのエールだと思います。





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最終更新日  2024年01月03日 01時00分07秒


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