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検察当局は、10年に大阪地検特搜部検事による証拠改ざん事件が発覚して以降、「冬の時代」(検察関係者)が長らく続いていた。
東京地検特捜部が久々に本格的な政界捜査に踏み切ったのが、19年12月に秋元司・元自民党衆院議員を逮捕したIR汚職事件。このときの特捜部長が、現在は最高検刑事部長の森本宏氏で、検察内部には「森本体制での特捜部復権」を期待する声が出ていた。
その流れに水を差したのか、20年2月の人事介入問題だった。
安倍晋三内閣が検察官の定年延長という前代未聞の閣議決定をしたことで、検察ナンバー2の東京高検検事長だった黒川弘務氏が、検事総長に就任することが可能に。 黒川氏は安倍氏や当時の菅義偉官房長官と関係が近いとされ、『政権による検察支配』を危ぶむ声が上がった。反対の世論は盛り上がり、政府は関連法の改正案成立を断念した。
昨年来、自民党派閥の政冶資金パーティーを巡り検察に複数回の刑事告発がある中、森本氏は今年7月、最高検刑事部長に就いた。最高検刑事部は、政界捜査などの難事件に「とりわけ深く関わる」(特捜部経験のある検察OB)とされる。特捜部長時代の森本氏を副部長として支えた伊藤文規(ふみのり)氏が、現在の特捜部長として全国から応援検事を集めて捜査を進めている。
(池田俤一)
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