フリーページ
そんなことは書かれていないが、いろいろなニュースが、政府はそこへ向けて着々と環境を整えていることを示している。
首相や高官に確認していません。あくまで見立てです。それでも書くのがコラムの醍醐味(だいごみ)。
自民党と国民民主党で「年収の壁」を178万円に引き上げると決めた合意書に驚いた。しれっと「2026年度税制改正法案と26年度予算について25年度内の早期に成立させる」の1行がある。
野党が、連立を組んでもないのに、できてもいない税と予算の政府案を早々に丸のみとは。
16日成立した25年度補正予算は、物価高対策、子育て支援、危機管理・成長投資の名目で、新型コロナウイルス禍後最大の異常な大盤振る舞いだった。
どの使い道も公金の流れ方は、業界・大企業が潤うように工夫されている。自民党お得意の選挙対策としか見えない。
内閣広報官に安倍晋三元首相の秘書官でスピーチライターだった経済産業省の官僚、佐伯耕三氏が抜てきされる。高市氏個人の人気の割に、今の官邸はおとなしい。安倍官邸並みの発信力で、世論にアピールしようということか。
佐伯氏をご存じない? コロナ禍で「アベノマスク」を大量発注し、安倍氏が星野源さんの曲「うちで踊ろう」に合わせた場違いな動画を投稿した企画の発案者とされる。 衆院予算委員会で質問中の玉木雄一郎議員にヤジを飛ばし、厳重注意されたこともある。
高市氏が来春訪米する計画も載っていた。隣に米国が台湾へ過去最大規模の武器を売却するという見出し。左隅には85兆円対米投資で日米協議委初会合の記事。
予算を確実に成立させ、バラマキの恩恵が届きだすころ、トランプ米大統領と再び大笑いし、台湾有事の失言を帳消しにして、「サナエ推し」に拍車をかけ、選挙に勝つ。分かりやすい。
内閣発足から2カ月。高市氏の発言は危なっかしく、閣僚の資質は相当疑わしく、日本維新の会との連立は不可解なことだらけ。いつ倒れても不思議でない。
高支持率が全ての不安に封をする。台湾有事失言も世論の多数が擁護する。首相の持ち物や笑顔や率直な物言いに、好きなタレントやキャラクターと同じように共感する「推し活」支持が、政治の質を変えていく。
(専門編集委員)
中身置き去りの「数合わせ」(8日の日記) 2026年08月08日
「貴族」生む養子策 憲法違反(7日の日… 2026年08月07日
[大弦小弦]金子文子と天皇(6日の日記) 2026年08月06日
PR
キーワードサーチ
コメント新着