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ホルムズ海峡、石油、ナフサ・・・世界の注目は、経済的な理由で米・イラン交渉に集中している。レバノンの災難は、合意の邪魔だから嫌われる。市民の命や生活基盤が奪われるからではなく。
レバノンの死者は3月からだけで約3千人、当局によれば多くが女性、子ども、老人だ。避難民は120万人に及ぶ。総人口の2割近いという。メディアは、イスラエルが攻撃前に「避難命令」を出していると報道するが、「強制退去」と言うべきだ。退去させられた人々は家もインフラも外国の軍隊に破壊され、帰る場所を失い、劣悪な状況に置かれているのだ。
イスラエルは、安全保障上の脅威とみなす武装組織ヒズボラの掃討を掲げて軍事攻撃を正当化するが、そのヒズボラ自体(私だって嫌いだが)、1980年代にイスラエル軍がレバノン南部に侵攻したのをきっかけに結成された抵抗組織ではなかったか。
(文筆家)
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