二代目館長日記

二代目館長日記

2017.07.02
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今日(7月2日)は、朝も早よから金山博物館に集合・出発して、茅小屋金山遺跡の調査に
向かい、茅小屋金山の跡の調査課題の克服に取り組みました。
 課題の1つめは、採鉱区域の詳細の把握にあり、2つめには、作業区域の現状の詳細地形
データの作成にありました。
 これまで何度か継続的に取り組んでいるものですが、4月19日に引き続き、今年度2回目と
なった調査活動の概要をお知らせします。



 初めに挙げた課題に迫るため、2班に分かれての調査となりましたが、まずは高標高エリ
アでのようすです。標高1300~1400mの山中に、いくつかの平坦地が見られます。急斜面
を削平して造成されたとみられる作業ないしは生活のための場所と推定されるところですが、

 調査スタッフのうちのF隊員が立つところ、その横の大きな木の手前、といくつものテラス
が見られます。



 最初の写真の手前のテラスの山側には、崩れかけてはいますが石積みが見られます。



 これらのテラスの概略はこれまで明らかになっていましたが、では、どの範囲まで続くか、
その先に、採鉱域があったりはしないか、という課題がありまして、知られているテラス群の
ずっと下まで降りていき、調査を進めたK隊員の姿が、傾斜のきつい林地のずっと向うに見え
ています。そうです、金山遺跡の探査は、とてもハードなのです。



 高標高エリアのテラス群から少し離れた沢地形の探査の状況です。岩の露頭が見られる場所
で、採掘をした痕跡が存在しないか、をK隊員が調べているところです。



 高標高エリアで活動できる時間は限られていて、下山し、沢部エリアの調査班と合流しなけ
ればということで、道があってないようなところを急ぎ下るのですが、登るもたいへんながら

息抜きにそれを見入っているK隊員、またそれを見守るF隊員の姿がご覧いただけます。



 標高800mちょっとの沢部エリアの調査隊に合流、一緒に撤収作業を進めました。この写真
の中ほどに活動の姿をとらえたのはM隊員であります。

 みんなよく頑張りました。それにしても、梅雨時は高い山の中でも蒸し暑くて、体力的にと
ても厳しく、とてもたいへんでしたが、これも茅小屋金山の跡を世に出していくための努めだ

生、いつもながらのご指導ご支援ありがとうございました。引き続きよろしくお願い申し上げ
ます。

 今回の記事では、ほんの一部をご紹介するのみとなりました。いずれまた調査のようすを
お伝えする時もありましょう。ご期待ください。





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Last updated  2017.07.04 16:10:18
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清水洋美@ ヨコグラノキ果実写真ご提供のお願い 初めてご連絡さしあげます。 世界文化社で…
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bnvn05 @ コメントありがとうございました。 hero-AUさま、この度はコメントいただき、…
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