2015/01/16
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2015.01.16


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数字の7は、数学で特に重要な意味をもつが、日常生活でも数多くの言い回しや概念に用いられる。昔から誰もが興味津々の「世界7不思議」もあれば、現代社会には「Seven_Eleven」、「7up」、J.Bondeは「007」など、7という数字であふれている
出筆投稿 ; スティーン・ヤコブセン(サクソバンクのチーフエコノミスト)

予測に最もふさわしい7がつく表現は、経済危機の「7年周期」です。 1970年代以降で見ると、1;1973年=変動為替相場制度への移行による金本位制の実質的廃止と不況の始まり、2;1980年=アメリカでS&L;(貯蓄貸付組合)危機発生、3;1987年=ブラックマンデー(世界的な株価大暴落)、4;1994年=史上最悪の債券メルトダウン、5;2001年=インターネット(ドットコム)バブル崩壊、6;2008年に発生した世界金融危機でS&P500;種株価指数は「666.00」の最安値を記録、という危機が7年周期で起きています。

2008年から7年後は、もちろん2015年です。今年、7年周期のジンクスは当たるのでしょうか。恐らく当たらないでしょう。2014年末時点で、すべてのアセット価格と金融指標は数年来の高値か、そうでなければ数年来の安値で推移していました。物価は数十年来の低水準、クレジット・スプレッドはデフォルト率割れ、金融緩和は未曽有の領域、利回りは史上最低、市場ボラティリティも過去最低寸前――。現状を要約するとこうなります。

株式投資の条件はほぼ完璧にそろっていますが、ありていに言えば代わりとなる投資対象が存在しないだけです。企業収益は数十年来の高水準で推移していますが、失業率と社会の不満は高止まりしたままです。さらに政治は構造改革にますます無力です。

地政学的に見れば、ヘンリー・キッシンジャー氏をはじめとする経験豊富な国際政治学者・外交専門家でも、世界は現在かつてないほどの大きな変化と混乱の渦中にあると判断するはずです。基本的には、世界はここ数年で最も深刻な経済的ひずみに直面しています。そのことは新年の市場にどのような影響を及ぼすのでしょうか。

Seven_C.

原油と米ドル
2014年7月以来、原油価格は40%も急落していますが、その影響がマクロ経済面にポジティブまたはネガティブな影響をもたらすかを見極める必要があります。

現在、デフレが最大の相場変動要因となっています。例えば、原油価格が値下がりするか、アメリカのハイイールド市場がヨーロッパ市場に対してアンダーパフォームすると、株価が高値から下落する傾向が見られます。原油価格は半年ほどで1バレル=110ドルから58ドルまで値下がりしました。その影響は、金融市場に及ぶとともに、石油産出国の経済に打撃を与えています。そのことはグッドニュース、それともバッドニュースでしょうか。

世界経済がより良くかつバランスのとれた成長を実現するために望ましい米ドル相場は、強いドル・弱いドルのどちらか――。将来を予測する際、この質問は常に役立ちます。
その答えは、「ドル安」、「金利据え置き」、「エネルギー価格は安定から高値」というやや大勢に逆らうものです。

今必要なのはドル安です。世界経済の成長を牽引する両輪は、アメリカ市場と新興国市場です。2014年を振り返ると、アメリカ経済は順調でした(成長率は、1年前の予測値には届きませんでしたが、他の主要国を上回りました)が、新興国の景気は後退しました。両者に共通する要因は、ドル高と構造改革の遅れです。言い換えれば、世界経済が成長軌道に戻るためには、ドル安が必要です。

金利については、デフレ/ディスインフレと低成長率によって国内総生産(GDP)に対する債務比率が急速に拡大していることを警戒しなければなりません。財政バランスはさらに崩れる傾向にあります。債務比率が高くなれば、最終的には高金利は避けられません。それを回避するためには、「低金利から選択的なさらなる低金利」が不可欠です。

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Last updated  2015/01/16 10:38:14 AM
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