2016/09/09
XML
【Photo of the Day=  Under the Table = by N.Geoglaphic】
 【B.G.M. of the Day=  REMEMBERING STEVIE RAY VAUGHAN =You_Tube/jp】
【虎子/ココの誇顧/ココ; 彷徨癖者・如水が愛犬のココ(ボクサー犬)の悲嘆・感嘆 / 09月09日 】

中国外交のDNAに刻まれた「受動的攻撃性」
=The Wall Street Journal、By Andrew Browne 2016 年 8 月 31 日 14:56 JST : 「味方か敵か」の二者択一を韓国に迫る中国の脅しは時代遅れだ(筆者のアンドリュー・ブラウンはWSJ中国担当コラムニスト)


 【上海】韓国が「ミサイルの盾」を構築するのに、これ以上に抗しがたい理由が他にあるだろうか?
 韓国は核攻撃の恐怖のなかで生きている。敵対的で常軌を逸した北朝鮮は、韓国の首都ソウルを「火の海」にすると何度も脅してきた。 今月は潜水艦からのミサイル発射を成功させたばかりだ。これまでに合計5回の核実験を実施し、弾頭を改良しようとしている。

 それでも中国は、米国が開発した最新迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」の配備方針を決定した韓国を厳しく非難した。 中国を包囲しようとする米国の広範な策略の一環だとみなしているからだ。 中国の邱国洪駐韓大使は以前、中国の玄関先にそれを配備すれば中韓関係は「即座に」破壊されるだろうと警告した。

 かくして、韓国政府はどうやら厄介な選択に直面している 。韓国は自国民を核のハルマゲドン(最終決戦)から防衛する措置を講じるか、あるいは巨大な隣国で最大の貿易相手国である中国との友好関係を堅持するか、どちらかの選択に迫られている。両方選択することはできない。

 それは「白か黒か」、「われわれの味方か敵か」というアプローチだ。 東アジア地域のトップ外交官の一人、シンガポール外務省のビラハリ・カウシカン特使の表現を借りれば、それは「東アジアにおける中国の受動攻撃的な外交(訳注:消極的な形ながら、不満や怒りといった攻撃性を示す外交)」の典型例だ。
 カウシカン氏が今年行った講演で述べたように、中国の戦略は、「偽りのジレンマ(訳注:非論理的誤謬の一種で、実際には他にも選択肢があるのに2つの選択肢しか考慮できない状況)」に近隣国を追い込むことだ。


戦争ゲームというより心理ゲーム
 アジアの近隣諸国に対する中国のメッセージはシンプルだ。 これらの国々が独り立ちするなら(とりわけ米国との協力のなかでそうする場合)、中国からの貿易や投資や援助の恩恵はリスクにさらされるというものだ。 これが、中国の望みに従う以外に選択肢がないと納得させようとする手法だ。 究極的には、中国が欲することは、中国自身の地域的な優越性だ。

 こうしたいわく言い難い微妙な圧力は、欧州におけるロシアのプーチン大統領のむき出しの好戦性とは全く違う。 たとえ中国が世界最強クラスの軍事力を急速に構築したとしてもだ。 これは戦争ゲームというよりも心理ゲームだ。 それは、東アジア地域の政治家たちが中国支配の必然性を受け入れ、それに応じて自らの選択を行うような思考に仕向けるものだ。

 中国の外交官たちは、いわば原告の言葉を駆使して、他国の罪悪感をもてあそぶ。 中国に非協力的な国の政府は、13億人以上の中国国民の「感情を害した」と糾弾されることがしばしばだ。

 カウシカン氏は講演でこう語った。 「これは、皆さんに不快な思いをさせる狙いがある。皆さんは、かくも多くの人々の気持ちを害することを真に不快に感じる人間であるに違いないからだ。それは同時に、大国(中国)の機嫌を損ねることに対する見え透いた警告だ」と。

 シンガポールはこの種の感情的な脅迫の標的に特になりやすい。 シンガポールは中国系が人口の過半数を占めている。 このため、中国はこの都市国家が中国に従うようになるのは自然の流れだと期待している。ところがシンガポールはそうしない。


中国の脅しに沈黙する東南アジア
 東南アジアの他の国は中国の脅しにおびえて沈黙してしまった。 例えばフィリピンは、南シナ海における中国の包括的な領有権主張に異議を唱えてハーグの仲裁裁判所に提訴し、画期的な勝利を収めたばかりだが、現在はこの評決を脇に置いて、投資の見返りに中国政府と取引する用意があるかに見える。

 地域的な「二分法」(つまり、前出の「偽りのジレンマ」)をめぐって長年ひどく苦悶している国はオーストラリアだ。一方で安全保障を探求しており、他方で中国から得られる経済的な恩恵を求めている。   オーストラリアは鉄鉱石などの中国向け輸出に大きく依存している一方で、米国との同盟の重要性を強調している。これに対し、有力な鉱山業界の大物や著名な学者たちは、中国とうまく順応していくことを主張している。一部には、東アジアの広範囲を中国の影響下に置くことを認めるグランドバーゲン(壮大な取り決め)をしたらどうかと提案する向きもいる。

 東アジア地域の苦悩は、大統領選挙の年である米国の国内政治により、軽減されるどころかかえって助長されている。米国の有権者たちは自由貿易に極めて懐疑的であり、それは民主、共和両党の大統領候補の政策綱領に反映されている。

貿易は中国皇帝からの贈り物にあらず
 中国は、韓国が「ミサイルの盾」を実際に配備した場合の具体的な報復内容を明らかにしていない。しかし、中国の不快感の表明を受けて、韓国当局は動揺している。中国は貿易を外交上の武器として使う。2010年、中国の漁船が日本の海上保安庁の巡視船に衝突するなど、日中のにらみ合いが激化した時、中国は日本のハイテクメーカーにとって不可欠なレアアース(希土類)の対日輸出を事実上停止させた。韓国政府が今年7月にTHAAD配備計画を発表した時は、中国はKポップ歌手らのビザ発給を阻止した( http://jp.wsj.com/articles/SB10393880222517763866104582232133054678386 )。

 受動的な攻撃性は、中国の外交政策のDNAに組み込まれている。伝統的に、中国は自らを「善意ある帝国」と考えるのを好んだ。近隣諸国に対して、栄光ある文明の恩恵のほか、富を施していると考えたのだ。ただ、落とし穴があった。これらの近隣諸国はまず、地域的階層における中国の優越性を認めなければならなかった。

 歴史は進んだ。中国は今なお地域的な大国だが、それは平等な主権国家のなかの一国にすぎない。相互依存している地域的経済のなかで、貿易を現代の中国皇帝からの贈り物だと考えるのはばかげているのだ。

 カウシカン氏が説いているように、安全保障か経済的繁栄かという択一的な選択を中国の近隣諸国が受け入れることは、東アジアの新しい均衡に向けた選択肢を早計に閉ざすことである。同氏は「この地域が中国を必要としているのと同程度に、中国はこの地域を必要としているのだ」と述べている。


古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 
---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい--------------
【壺公夢想;紀行・随筆・探検譜 http://thubokou.wordpress.com/ 】
【疑心暗鬼;民族紀行・歴史紀行    http://bogoda.jugem.jp   】
【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜   http://blog.goo.ne.jp/bothukemon 】
・・・・・
スマイル
クリック 宜しく・・ ブログランキング・にほんブログ村へ ・・ 人気ブログランキングへ ・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2016/09/09 05:28:41 AM
コメント(0) | コメントを書く


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

×

Profile

涯 如水

涯 如水

Category

Free Space

※ お願い
下記リンクの移行は本稿(左側⇦)下端部のURL:より

【閑仁耕筆;探検家・挑戦者・登山家の譜講】
・ハインリッヒ・ハラー/オーストリア;- 01~XX節(2014-04-08)
・ジョウジ・マロリー/イギリス;- 01~09節(2014-04-06 )
・ラインホルト・メスナー/イタリア ;- 01~04節(2013-10-29)
・ウーリ=-・ステック/スイス  ;- 01~03節(2013-10-19)
・アナトリ・ブクレーエフ/ロシア ;- 01~06節(2013-10-13)
・探検家フリチョフ・ナンセン博士; - 01~12節(2013-10-13)
・探検家ゼブ・ホーガン博士;- 01~09節(2013-09-28)

【壺公夢想;Home_Page・夢想空間】
紀行随筆
・汗血馬の故郷へ;
・天山南路・歴史紀行;
・天山・草原のシルクロード;
・天山・激動の草原地帯;
紀行エピローグ・写真随筆;
西域人物伝・ティムール;
西域人物伝・ティムールの系譜;
ティムールの系譜“ムガル帝国”;
ジンギスハーンの系譜
・“アルタン・ウルク/黄金の家”第一部・第一章ジュチ家の覇権
・“アルタン・ウルク/黄金の家”第一部・第二章バトゥの野望
・“アルタン・ウルク/黄金の家”第二部チャガタイ家の覇権
・“アルタン・ウルク/黄金の家”第三部オゴデイ家の覇権
・“アルタン・ウルク/黄金の家”第四部トルイ家の覇権
・“アルタン・ウルク/黄金の家”第五部フレグ家の覇権
騎馬遊牧民族
・匈奴の勃興と移動
・欧州・アッチティラの動乱
・ジュンガリア =最後の騎馬遊牧民国家=
絹繡之路(シルクロード)夜咄
・シルクロード夜咄・四駿四狗
・シルクロード夜咄・智謀の将
・シルクロード夜咄・運命の綾
ムガル帝国・建築文化

Calendar

Archives

2026/10
2026/09
2026/08
2026/07
2026/06
2026/05
2026/04
2026/03
2026/02
2026/01

Favorite Blog

スカルノ5 New! beabea65さん

青空日和 紘子.さん
TOKKOの 詩的な生活 T0KKOさん
しあわせが似合う人 Melody*さん
わたしのブログ 穏やかな海さん
ユーラシア大陸を旅… ユーラシア人さん
気ままにいろいろ NAKA3さん
花*hana*花 *紫陽花*さん

© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: