2019/01/05
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2019年の中国を読む:「新皇帝」習近平の内憂外患 =後節=
= NewsWeek_Column 2018年12月26日(水) ミンシン・ペイ(クレアモントマッケンナ大学ケック国際戦略研究所所長)


中国の軍部は南シナ海で人工島の建設を続けているが、海上で偶然に米中の紛争が勃発する可能性は減った。中国は無敵の米第7艦隊との交戦も、アメリカとの緊張関係を無駄に高めることも望んでいないからだ。国内に関しては、2019年はひたすら苦境を切り抜けていく年になりそうだ。表面的には、政治は安定しているようにみえる。習の権力に差し迫った脅威を与えるものはない。だがエリート層には、習の絶大な権力に対する不安と疑念が広がっている。

習がこの6年で推進した政策は、約束した成果を上げていない。多くの国民が一定の軌道修正を望んでいる。そこには、習が展開する個人崇拝的な宣伝や思想統制を抑え、民間部門との信頼関係を再構築し、一帯一路構想のような壮大な戦略の規模縮小などが含まれるだろう。

だが12月18日に改革開放政策40周年記念大会で行った習の演説からすると、軌道修正がすぐに行われる可能性は低い。この演説で、習は2012年以来の自分の実績を擁護した。2019年にその流れを変えることは考えにくい。独裁者による自発的な路線変更は弱さの証しで、挑戦者に付け入る隙を与えることになってしまうからだ。

従って、国内政策で最も可能性が高いのは漸進的な調整であり、臨機応変な対応だ。全体として、中国が向かう方向が明確に示されることはない。習とその取り巻きは不測の事態に反応し、当座の対策でその場をしのごうとするだろう。
こうした応急手当ては、中国が2019年を乗り切る役に立つかもしれないが、この国が国内外で抱える根本的な危機の解決にはつながらないだろう。それどころか、危機は確実に深まっていきそうだ。 <2019年1月1/8日号掲載>



Huawei総裁はなぜ100人リストから排除されたのか?  = NewsWeek_Column_2018年12月31日 遠藤誉 東京福祉大学国際交流センター長、筑波大学名誉教授、理学博士。
任正非と表彰された100人との違いはどこにあるのか?
12月18日、北京にある人民大会堂で改革開放40周年記念大会が開催され、この40年間、改革開放に貢献した100人の傑出人物が表彰を受けた。100人は、「民間企業、科学者、教員、医者、農民工......」など、多岐にわたる分野から選ばれており、民間企業はさらにインターネット、自動車、ハイテク産業......など、いくつかの細分化した分野から各代表を選んでいる。

その中に、まさに改革開放とともに歩んできて、典型的な小さな企業から国際的に一、二を争う大企業まで成長したHuawei(華為技術)の任正非総裁が入っていないことは国内外の中国人を驚かせた。 では、なぜ任正非は選に漏れたのだろうか? 
表彰された人物と任正非との違いを、数例を取って、まずは「中国共産党あるいは中国政府に関する肩書との関係」において比較してみよう。

●レノボ(聯想)の柳傳志:第16回党大会(2002年)・第17回党大会(2007年)代表、第9期(1998年)・第10期(2003年)・第11期(2008年)全人代代表など。
●テンセントの馬化騰:現役の全人代代表、現役の中華青年聯合会(中国共産主義青年団の組織の一つ)副主席など。
●バイドゥ(百度)の李彦宏:第12期全国政治協商会議(2013年~2018年)代表、第11期中華全国工商業連合会(2012年)副主席、第8期北京市科学技術協会(2018年)副主席など。
●GEELY(吉利集団)の李書福:現役の全人代代表、第11期(2008年~2013年)・第12期(2013年~2018年)全国政治協商会議代表、現役の浙江省工商聯副主席など。
★Huawei(華為)の任正非: 第12回党大会代表(1982年~1987年)。それ以降なし。  

このように任正非以外は、何らかの形で中国共産党(党大会)や中国政府(国務院)系列の全人代あるいは全国政治協商会議の代表として、複数回肩書を持ち、党や政府と関連を持っている。一般に出世しようと思う人間は、党や政府に近づくことを好むものだ。 しかし任正非は違う。むしろ、党や政府に近づくまいとするのが、彼の特徴なのである。

ではなぜ1982年から1987年の間だけ、彼はいかなる功績もないのに、党大会の代表(約3000人のうちの一人)になどなったのか、気になるところだ。それは彼の最初の妻、孟軍(孟晩舟の母親)の父親・孟東波が四川省の副省長になったからだ。
孟軍と結婚したのは文革の時で、孟軍の父親も職を失った素浪人。そのころ二人の仲は良かった。しかし文革が終わり、孟軍の父親が四川省の役人になり、やがて副省長にまで昇進すると事情が違ってきた。



最初の妻との関係から政治権力嫌いに
1982年、孟軍は孟東波の力で深圳の南海石油集団の幹部に就任した。1983年に任正非は中国人民解放軍の建築工程兵を解雇されるのだが、就職先として妻の南海石油集団の下請けサービス会社に回される。それでも職があったのは妻の父親・孟東波のお蔭だ。南海石油集団の幹部にはしてもらえなかったが、その代わりに党大会の地方代表に推薦してあげたのだからいいだろう、というのが孟家の姿勢だった。

任正非の政治権力への抵抗は、ここから始まったと言っていい。 政治権力の力で動かされる嫌悪感は、妻の命令の下で働かされる屈辱から来ていると考えていいだろう。政治権力から自分の人生を切り離すために、任正非は南海石油集団のサービス会社を辞め、孟軍とも離婚してしまう。
朱鎔基の経費支援を断った任正非   ………以下記事詳細URL: ​ https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2018/12/huawei100_2.php



古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 
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Last updated  2019/01/05 05:50:06 AM
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