2022/10/05
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狂
◆ フランスでオバタリアンがヴェルサイユ宮殿に乗り込んで、ルイ16世やらマリー・アントワネットやらをパリに引き摺り出す(1789年=フランス革命: ヴェルサイユ行進)。 ◆ 自分とこの大陸のこと以外は表向き無関心を決め込んでいたフランクリン・ルーズヴェルト、枢軸国を隔離せねばと公言(1937年=隔離演説)。 ◆ 愛と平和を説くカルト教団「ビートルズ」が結成される(1962年=『ラヴ・ミー・ドゥ/P.S.アイ・ラヴ・ユー』)。&so、ジェームズ・ボンドの第1作『007 ドクター・ノオ』がイギリスで公開。豊国では」磯野家の団らん風景がブラウン管に初めて映し出される(1969年)」
【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和4年10月05日 】

​ 「安倍晋三が日本のナショナリズム台頭の要因」は間違い
     ──日本政治研究者・リンド
=前節=​

= NewsWeek_Column  2022年9月30日(金) キャサリン・パッツ(ディプロマット誌副編集長


安倍晋三元首相が暗殺されて以降、彼のレガシーをめぐる議論が高まっている。多くのアナリストは、安倍が政界で上り詰めたことの裏に日本のナショナリズムの高揚があったと論じ、防衛予算の増加や、第2次大戦中の日本による非道な行為を否定する声が増えたことを指摘している。

首相時代の安倍は多くの人にとって、日本のナショナリズムを象徴する存在になった。
しかし一人の政治家よりも地政学的な変化──特に日本の周辺での変化──のほうが、世界の中での日本の役割に対する認識に大きな影響を及ぼしているはずだ。

米ダートマス大学のジェニファー・リンド准教授(政治学)は、日本政治に関する単純すぎる言説に異を唱える。むしろ彼女は、強権的な姿勢を強める中国と、核を保有する北朝鮮が近隣にありながら、日本で防衛力の増強があまり議論されていないことに着目すべきだと主張する。

ディプロマット誌副編集長のキャサリン・パッツが、リンドに聞いた。
◇ ◇ ◇

――安倍個人のナショナリズムや愛国心を、あなたはどうみているのか。
安倍は国民としての強い連帯感や、愛国心を生み出すことを提唱した保守派だった。著書『美しい国へ』(文春新書)でもそうだった。

安倍は他国を侮辱することはなかったし、軍国主義者でもなかった。しかし国に誇りを持つことを唱え、日本の持つアイデンティティーのプラスの側面を強調する言説を好んだ。

安倍がナショナリズムに傾くこともあった。自民党内部でも保守派陣営全体でも、穏健な愛国主義を支持する人々と、もっと極端なナショナリズムを支持する人々との間には常にせめぎ合いがあるものだ。


例えば1993年の「河野談話」をめぐってだ。(当時の河野洋平官房長官による)この談話は過去の過ち、すなわち戦争中に大勢の「従軍慰安婦」が受けた悲惨な暴力に旧日本軍が関与していたことを認めたものだった。河野談話はかなり穏当な政策といえたが、リベラル派はさらに徹底的な調査と補償を求め、右派は談話自体に異議を唱えた。

安倍は首相として河野談話を見直す可能性を示唆した際に、岐路に立たされた。穏健な愛国主義者となるか、それともナショナリストの立場を取るべきか。穏健な愛国主義者なら過去の過ちを認めようとするが、ナショナリストはのらりくらりと言い逃れるか、全く検討さえしないだろう。

安倍はより穏健な道を選んだ。もう1つの重要な転機だった2015年の「戦後70年談話」でも、同じ道を選んだ。



――メディアには「日本ではナショナリズムが高まっており、安倍がその大きな要因だ」という論調が目立つ。右派のナショナリズムの高まりが追い風となって安倍は首相になったのか、それとも安倍が首相になったことで右派のナショナリズムが高まったのか。
日本でナショナリズムが台頭しているという主張は以前からあるが、これは不正確だ。

メディアは80年代からこうした「あおりネタ」を書いてきた。日本の防衛予算がほんの少し増えるたびにこういう見出しが躍るが、むしろ注目すべきなのは「大国になり得る力を持つこの国が、防衛費にこれほどわずかしか割いていないのはなぜなのか」という点だ。

私は植木千可子(早稲田大学教授)との共同研究で、日本人のナショナル・アイデンティティーを時間と地域によって測定・比較した。そこから分かったのは、日本人には強い愛国心があり、それが時間をかけて安定していったということだ。

極端なナショナリズムやその高揚を示す証拠はなかった。日本のナショナリズムは高まっていないのだから、ナショナリズムのおかげで安倍が首相になったわけではない。

ナショナリズムの高揚は起きていないのだが、日本のナショナル・アイデンティティーには興味深い変化がゆっくりと起きている。かつての日本は過去の過ちを清算しようとしなかったが、90年代以降、戦時中に日本が被害を与えた人々との歴史的な和解を多くの人が提唱するようになった。

その結果、日本は実に多くの謝罪を行った。だがそれ以降の日本では穏健派と保守派にかかわらず、「日本の融和政策はおおむね無視され、特に韓国がさらに謝罪を要求してきている」という見方が強くなった。

このため「謝罪疲れ」が起き、左派が弱体化し、右派が勢いを増した。
こうした状況を見て「ナショナリズムの高まりだ」と言う人もいるが、私は同意しない。ただ、こうした意見は、興味深い変化を捉えようとする表れだと思う。
・・・・・・明日に続く・・・



古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 
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Last updated  2022/10/05 05:30:08 AM
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