Bookish Girl ~人生は芸術! 生活はアート!~

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2009.02.24
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ものすごく久しぶりにメゾチント技法に挑戦し、

いずれも、横顔の少女をモチーフに、シリーズで作っていますが、

どうして、横顔なんだろうなぁ、と思いつつ、

夢中で、木口木版を彫っていました。


そうしているうちに、ふいに頭に浮かんできた顔が、2つ……。


そのひとつは、明治の文豪、泉鏡花でした。


美しい名前のとおり、文体も流麗で、

水にまつわるモチーフが、妖艶な形をともなって、

作品に昇華されることが多い作家なのですが、

彼のイメージを、木口木版画の巨匠、柄澤齊(からさわひとし)氏が、

見事にとらえて、肖像シリーズで描いているのです。


地に横たわる鏡花の横顔。

しかも、首から上だけ。

皮膚から透けて見えるのは、脳か血管か。

まるで、それらは迷路のように、皮膚の質感を浮かび上がらせ、

脳から順に溶け出すみたいに、

地へと滴り落ち、

まさに、泉と化す鏡花……。


鏡花像(柄澤齊氏木口木版画)
柄澤齊木口木版画集1971-1991より


グロテスクだけれども、

ものすごいインパクトを伴って、

脳内にこびりついて離れません。


この横顔が、どこからともなく現れて、

わたしに、ある作品を読め、と言うのです。





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Last updated  2009.03.06 15:21:56 コメントを書く
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