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白くて、ちっちゃくて、つるんころんの蕪。待ちきれなくて、食べてしまおう。今年の秋は暖かいので、みんなの菜園、出来がいい。大根など、余るほど出来て貰い手がないらしい。市場でもお安いとか。私のは下手だからちょうどよいくらい。日にちをおいて畑に来て見たら、チンゲンサイがレース編み。虫さんと仲良く分け合いましょう、というところ。虫さんも暖かい秋に、意気軒昂らしい。さあ、私も頑張らなくっちゃ。蕪の塩もみはほの辛く、葉っぱまで食べられた。
2003年11月21日
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おなじみ田口ランディさんの短編集。薄くて、軽くて、中味は濃いという文庫本。ほんとに、持ち歩くのに、乗り物の中で読むのに最適。リズミカルな文体。なのに、ズシ、ズシンと胸に響くのは、「ランディ節」のためかしら。心に響くフレーズが、ちりばめたようにあって、みんなそれに参っているのね、と思う。私もですけどね。------------------------昨日のことをひきずっている。気配り、思いやりに欠け、私の想像力が足りなかったんだと思う。このところ、自信過剰気味になっていたらしい。おまけに今日は雨降り、落ちこんでいる。落ち込んでる。「自己確立をして、はっきり自分の意見を持つこと」と、自己中心的な勝手」とは区別されなければいけない。自信とは、謙虚な気持ちの土台の上に建てるものであろう。
2003年11月20日
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当時、ベストセラーになった。40代になったばかりで、フーン、フムフムこんなことがあるんだと「ヒトゴト」だった。生活術という点では、とても参考になった。同氏の子育て論「絶望からの出発」も子育て中の私には目からうろこだった。曽野綾子さんの小説とエッセイもかなり読んだ。そういえば、私は女性の作家を多く読んでるようだなー。「戒老禄」10年後にまた、読んだ。自分はまだまだだよと思った。本当は姑や母に読んでもらいたかったが、薦めるのは失礼だからあきらめた。また10年経ったが読み返してはいない。もう「ヒトゴト」ではないのだけれど、くたばってられない事情があるのだ。それは「老老介護」。今日も今日とて、母の突然の電話。さんざん話題になって、知っているはずのことを「びっくりした、初めて聞いた!知っている?」ときた。嫌なことはその場で忘れられれば、こんなお気楽なことはないけれど。---------------------------ほんとはこれが一番ショックだったのかもしれない。今日、中学時代の親友と、日本橋三越ライオンで待ち合わせたつもりだった。でも、友人は銀座三越ライオンで待っていた。友人は携帯を持たない。私の携帯番号メモを友人は家においてきた。私はもうすっかり携帯にたよっているが、通用しない世界もまだまだあるのだよ~。それにしても、打ち合わせ段階でミスがあったことがくやしい。確認も怠ったことを反省する。ああー、「戒老禄」。
2003年11月19日
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「凍える牙」の続編、短編集、を読了。「凍える牙」で強烈な印象の「音道さん」の捜査活動と日常生活。内に秘めた寂しさと不安。でも、果敢に捜査活動を。みんなそう、何か抱えながら日常生活し、仕事をこなしているのよ。という作者の声がきこえる。やっぱり、「音道さん」の魅力は変わらない。文庫本のカバー画がイメージをよく表現している。最後の章で、「音道さん」の将来を暗示させるような登場人物が...。老母に電話をしていたら、急にみかんをもいでくれと言われ、実家に午後から駆けつけた。(もうー!)もともと庭木だった、みかん2本。でもみかん箱に4つも採れた。木の中にもぐって採っていると、さわやかな香りがした。「みかん」といえば、「芥川龍之介氏」の短編を思い出す。みかんの甘酸っぱいかおりが立ち込めるような、さわやかな結末だった。しかし、その頃の「龍之介氏」は、心を深く病んでいたのだった。それを「岡本かの子さん」が、「鶴は病みき」と言う小説にした。その「岡本さん」も非常にユニークな人で、今風の感じがするので好きだ。「岡本かの子さん」の自伝を「かの子撩乱」の題で小説にしたのが、「瀬戸内晴海さん」。ルポのような語り口で、謎解きのごとく、面白かった。いまの「瀬戸内寂聴さん」。説法が人気のよう。元祖、とんでる女流作家。今なら珍しくないかもしれないが、当時その率直さに共感した。なんだか、「三題ばなし」のようになった。
2003年11月18日
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畑をしていると、畑友達ができる。その畑友に「ヤーコン」の収穫物をもらう。形はサツマイモに似ているが、生でも食べられる。あっさりして、うす甘く、噛むとさくさくとしている。味は、今まで食べたことがないと思えるほど不思議。サラダ。きんびら。かきあげ。みんな美味しい。何なんだ!と調べてみた。それがすごい。南米原産(アンデス地方)、キク科のイモの種類。味は、梨とレンコンと大根を足したような食味。フラクトオリゴ糖とポリフェノールの働きで、腸や血管を掃除。食物繊維を豊富に含み、低カロリー、中性脂肪の抑制、血糖値を抑える。とあり、いいことずくめ。さあ、作るぞ!と、もらった種芋を畑の隅に埋けた。春になったら、移植するつもり。こういうことがあるから、家庭菜園は楽しみなり。
2003年11月17日
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わけぎが三畝、緑あざやかにピンと伸びてきた。今年は早めだ。 刈り取って、薬味には勿論、ソーセージやハムの細切とさっと炒めると、シャキシャキ歯ざわり絶品。春には根ごと抜いて「ぬた」に。その頃には八百屋さんにも出回るが、やわらかさが違う。やっと、畑へ来られた。畑の作業をしていると、頭がカラになってスッキリした気分。健康にもなる。とにかく畑は風がここちよい。暑くても、寒くても。この畑は開墾して、土作りからはじめたので、大変だったからこそいとおしい。掘り起こし、瓦礫を取り除き、石灰を撒き、堆肥を施してきた。大根は太くなり、小松菜、チンゲンサイも美味しそう。満足げに見回したことよ!太陽と慈雨に感謝!----------わけぎとは葱の一種、球根で増やす、作り易い。
2003年11月16日
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今日、また丸の内仲通りへ行った。先週の日曜日に買ったパンツのお直しを取りに。今日も曇りだし人通りも少なく、またまた、フォーブルサントノーレのようと思う。「おかいもの」のうきうきする気持ちはたとえば、恋を知り染めた時のような、胸がときめく高揚を感じる。高揚は読んでいる本から感じることがある。もちろん、初恋そのものをテーマにしている優れた小説にも感動する。今、どんな本がそうなのだろうか。私の印象に残っているのは「17才の夏」モーリーン・デイリ1930年代(たぶん)のアメリカはウィスコンシン州の田舎町を舞台に。高校卒業後大学に入学するまでの、夏休み中の初恋物語。ほんとにたわいないティンエイジャーの悲恋。16歳頃読んでときめいた。友達も夢中になったから、その頃は流行ったと思う。高度経済成長期だったから、アメリカそのものがあこがれだったかも。そういえば、TVで「パパは何でも知っている」もはやっていた。大切にしまっておいたその小説を熟年になって読み返した。やっぱり、感動してしまった。ナイーブでせつなく、美しかったから。6月、7月、8月と秋になるまでを、ていねいに書かれていると思う。現代の高校生は読むのだろうか。この間、本屋さんで見たら現在でも出版されていた。でも、中学生向けみたいだった。
2003年11月15日
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田口ランディさんの三部作といわれる「コンセント」「アンテナ」「モザイク」を読んだ。重厚で、久しぶりに夢中になれた作品だった。田口さんの語りに、文章の一つひとつに深い悟りがある。特に「今」を解き明かすのに、するどい洞察力。確かに重い!が、現代の様々な、年少者や、大人の起こすわけの解らない事件、出来事の誘因をあぶり出している。どうしてこんなに書けるのだろう、田口さんは。ああわかったと思えるほどに。リズミカルな文章が好き。「人間が生きてんのはもしかして子供を作るためっていうよりも、記憶を作るためなんじゃねえかな。だってさ、記憶がなくなったら世界は止まっちまうわけだよ。この世界を作り続けてるのは人間の記憶なんだよな。世界を記憶で創造してんのが人間の仕事なのかもしれない。」 「モザイク」(幻冬舎文庫)より P262文化はそうして創られると思う。記憶が遺伝子に組み込まれて、連綿と受け継がれて続く。良い方に向かっててほしい!と祈る。田口ランディさんのエッセイなど他の作品を読みたい。心を揺すぶられる文章が多いから、もっと解き明かされるだろう。
2003年11月14日
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この日記を始めたのは明日、つまり11月14日。後戻りして書いたのだ。(と2004-8-4に追記)----------しみじみと「チップス先生さようなら」を思い出す。また「みずうみ」(シュトルム)なども。両方とも自分が青春時代に読んだので、思い出を語っているその主人公が、今、老いているという認識がなかった。淡々と語る淡い恋や生き生きとした人生、光の中の青春時代。ほのぼのとした情景がやたらに美しく感銘深かった。でも語っているのは老いたるひと。今ようやくわかるようになった。そして現実。84歳の母は一人暮らし。何とか頑張ってきたが、この頃、気力、体力が不安になってきたという。人は皆、老いる。こんなことは当たり前。電話してても衰えは隠せなくなった。子として悲しいが。何とかしなくては、と娘、息子が集る。息子と住みたいらしいが、簡単ではない。ケア付き有料ホームの話になる。母の心も、息子の体裁もゆれる。娘の方が割り切ってはいるが。八方まるくおさめるにはどうすればいいのだろう。まだまだ時間がかかる。----------たっぷり時間がかかって、いまだに解決せず、本の美しさだけが際立つ。(2004-8-4に追記)
2003年11月13日
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