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2005.05.01
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カテゴリ: カテゴリ未分類
『たくさんのふしぎ』という月刊誌を知っていますか?

父がこの本を買うようになって、15年以上。
よのなかのあらゆる不思議をわかりやすく、おもしろく
紹介していて、毎回飽きることがありません。
ベッドタウンで育った私が、
自然や建築やアートやことば、あふれる好奇心を持ち続けているのも、
まがりなりにも自然学校レンジャーとして働いていたのも、
けっこうこの本の影響かもしれません。


2005年4月号のテーマは

丁寧で愛あふれる描写に、ちょっと鳥肌がたってしまいました。
おすすめ!

若葉を出す前の早春の雑木林。
土の上にひょこひょこにょきにょき顔を出して花を咲かせる、春の植物たち。
それを「春のはかないいのち」という意味のスプリング・エフェメラル
と呼ぶそうです。

わたしが特にぐっときたのは、花が枯れたあとの地中の様子。
暗い土のなかで、息をひそめているエフェメラル。
こんなことを感じました。

妖精と妖怪は近い気がする。
たくさんの芽が、昆虫の触覚のように、潜水艦の潜望鏡のように

その美しさにひきこまれてしまう。

夏のように暑い大阪から、
きよさとの雑木林を思い出す。
きっともうすぐ花開くオオヤマザクラのはっぱの色や、はなのいろ。
炊き込みごはんにしたリョウブの香り、ハリギリのちくちく、

みどり万華鏡の森が、ぐわーーっと思い出されて
丁寧に描かれた植物達のいのちを
ほんとうに愛おしくいとおしく。

著者は、スプリングエフェメラルたちに手をあわせてあやまりながら、
夏に、秋にと何度も掘り返して写生したとのこと。
それにもかかわらず、次の年には花を咲かせてくれたそう。

春につかの間あらわれては消える、
はかない花たちの一年を土の中から見つめてみたら、
したたかでやさしい森の妖精たちの
いのちのうたが聞こえてきた。



たくさんのふしぎ2005年4月号『春の妖精たち』
http://www.fukuinkan.co.jp/magadetails.jsp?goods_id=10436

福音館HP
http://www.fukuinkan.co.jp/index.html






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Last updated  2005.05.01 12:34:52
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