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2009.03.13
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カテゴリ: 生き様
 12日のマスコミ各社は、金さんと田口さん家族との面会を報じた。

 金さんの呼び方は、当初“元死刑囚”。それから“元工作員”に変わったが、私には、とてもたまらない呼び方に聞こえた。
 特にNHKのニュースは繰り返しくりかえした。聞くに堪え難かった。

 確かに彼女がやった爆破事件は、後世までもずっと許されるものではない。だが、北朝鮮の為政者に翻ろうされた犠牲者でもあろう。それに今は、韓国で一市民として生きる市井の人である。

 新聞には、 『抱いてもいいですか』 の見出しも踊る。
 新聞には、しつこく“元工作員”がついてまわるが、耕一郎さんに日本語で 
「こんなに大きくなったのね。一度抱いてもいいですか。」
 そして 「希望を持ちなさいよ。」「お母さんは生きている。努力すればあえる火が来ます。」  更に 「(わたしが)韓国のお母さんになります。」 と、大変好意的に伝える。

 金さんの、この慈悲に満ちた声がけは、私の心にも深く届いた。
“悪魔” にさせられた彼女は、年を経て今 “聖母” になったように思われた。
 まるで “娼婦からマリア” と呼ばれるようになった遠藤周作描く 「マグダラのマリア」 のように思えたのだった。








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Last updated  2009.03.13 21:36:14
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