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2004年07月17日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 サンパウロ文化センターの無料上映会で 二本の映画を観た。今は冬休みなのだが 個人レッスンが入っていたので 10時から1時までクラスをしてから、センターへ向かう。

 個人レッスンの最初のクラスは 10歳のラファエル君。長髪のブラジル人の男の子。日本のアニメに興味があって 日本語を覚えたいと思ったそうで、その意気込みは凄い!クラスで教えた語彙は全部覚えてくるし、字だって1ヶ月で 平仮名をマスターしてしまった。
 二時間目はエンジニアの中島さん。20代後半の笑顔がとってもかわいい日系3世。ケイト・ハドソン日系版って感じ。

 本当は今日の上映予定の三本の映画が観たかったのだが、二本目の入場券がもうなかったため、三本目の映画まで本を読みながら 時間をつぶした。今読んでいるのは「虞美人草」。夏目漱石が最近もっぱらの「お気に」である。「ブラジルにいるんだから ブラジルの作家の本を読めよ!!」だよね?…んん、異国にいると妙に日本的なものが懐かしくなるのだ!

Dia 15 de julho de 2004 - Quinta, às 16h
A Humanidade
(L'humanite, 1999)
Direção: Bruno Dumont, com Emmanuel Schotté, Severine Caneele e Philippe Tullier.

* Cannes 2000: Prêmio de melhor interpretação masculina (Emmanuel Schotté) e feminina (Severinne Caneele), e Grande Prêmio do Júri.

 「人間性」??なんか日本語にしたら変。とーーってものんびりとした撮り方の映画。人の横顔だけで30秒って具合なので 途中リタイア者続出!!でもそういう撮り方のお陰でまるでその町に住んでいるような感覚になれる。フランスの田舎町の日常ってとってもつまんない。仕事は収入が少ないし、刺激もないし、つらいことが起こればそりゃ絶望的にもなるわ。主人公は ぽけーっとした負け犬のような顔をした30代の男。その男が警察の仕事をしてるなんて絶望的だし、もさっとして動作も鈍いし、そりゃないよって感じ。その主人公がとーっても感受性が強くて 担当している悲惨な少女暴行事件に涙し、友達にきつい言葉をかけられただけで落ち込み、犯人にも涙し、感じやすいというのは辛いことだなあと思った。いっそのこと 鈍感な方が人生は楽なんだ。
 この映画に出てくる人は 仕事でも 見かけもぱっとしなくて、それが人間味をより強く表現している。



Dia 15 de julho de 2004 - Quinta, às 20h30
A Cidade Está Tranqüila
(La ville est tranquille, 2001). Direção: Robert Guediguian, com Ariane Ascaride, Julie-Marie Parmentier e Gérard Meylan.
Marselha, 2000: Michèle é operária no mercado dos peixes e tenta desesperadamente salvar sua filha do universo das drogas. Ao seu redor, gravitam personagens, cada um com suas particularidades. As histórias de cada um acabam entrelaçando-se.

「街は今日も穏やかに」…相変わらず訳のセンスがない私。(ププ)マルセイユの港町。労働者階級の人々のごく普通の町並み。そこの複数の人々の問題を描いている。ある中年女性は夜間の魚市場での仕事をしながら 3年失業して家でうだうだしているだんなと 麻薬中毒で体を売って麻薬を買うお金を調達している娘と その娘の父親の分からない娘を 支えて生活している。ある中年男性は退職金で自動車を購入、タクシー運転手になり、毎週日曜には両親の家を訪れ昼食を共にしている。ある貧しい少年はピアノ購入資金調達のため公共の場で無料コンサートを開いて募金を募っている。ある無口の男性はぱっとしないバーを持っているが、それにそぐわない高級車を持っている。…それが微妙に入り混じってある結末を迎えるのだ。それにしても中年女性の状態は深刻だ。娘が麻薬をやりすぎてやめる為の薬も効かず、母親自ら売春までして麻薬を娘のために調達してやるのだ。夜間の厳しい魚市場の仕事、帰宅すれば麻薬中毒の娘のためにまやくを打ってやり、孫のオムツを換え、ミルクを与えるのだ。ぐうたらの私なら 絶対無理だ。それでも自分が逃げ出せば娘も孫も死んでしまう。失業中のだんなは自宅にいるくせに文句ばかりで何もしない。最低。無口の男性は何も口にしないが その絶望の希望のない人生も画面からひしひしと伝わってくる。一度は手に入れたがもう取り戻すことのできない人生の光。皆普通に生きていたはずなのに ひょっとしたことから人生の歯車が崩れ始め、底に突き落とされる。終盤のピアノを手に入れた男の子とその父親の誇らしそうな笑顔とは対照的に。

 映画鑑賞後、だんなと 韓国料理屋へ。このサンパウロ文化センターの近くは オリエンタルが多く住んでいる地区なので 日本料理店や韓国料理店が点々としているのだ。そこを車でうろうろして 行ったことのない店に入る。私たちは食事の前に出される付け出し的なナムルの大ファンで、バリバリとあっという間に平らげてしまう。実はメインがなくてもそれだけでまったくokなのだが…。これは店ごとに味や内容が変わるのがとーっても楽しくて、いつも韓国人が多いアクリマソン地区やチラデンテス地区を徘徊している。この日はブルコギを食した!! 






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最終更新日  2004年07月17日 09時31分14秒
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