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木をかこうブルーノ・ムナーリ 作 須賀 敦子 訳 至光社今回は今までとはちょっと違い、イタリアが生んだ世界的デザイナー・ムナーリによる木の描き方の本です。皆さんは「木を描く」となるととても難しいと思っていませんか?私もそう思っていました。ところが、木には規則性があり、規則は崩さずに、少しずつ変化させるだけでいろいろな木が描けるという、まさに目からうろこが落ちるような本です。たくさんの木の特徴ものっていて、自然観察にもぴったりの本で、私はこの本を読んだら木を描こうと思うよりも木を見たくなる不思議な本です。お子さんと一緒に読んで、木を見に出かけてみませんか!
2008.10.29
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ちびゴリラのちびちびルース・ボーンスタイン 作 いわた みみ 訳 ほるぷ出版「ちいさな かわいいゴリラが いました。 みんな ちびちびが だいすきでした。」から始まります。家族みんなに愛され、森のどうぶつ達みんなからも愛され、助けられ、のびのびと育つちびちび。そしてどんどん大きくなって、やってきたのが誕生日!これまたみんなにお祝いしてもらいます。これだけ?といえばこれだけですが、これほどまでに子供であるがゆえに、子供であるだけで愛されることを表現した絵本はなかなかありません。家族、友だち、みんなから愛され、嬉しそうな表情を見せる小さなちびちびの姿が何とも愛らしく、抱っこされたり、花を差し出したり、つるにぶら下がったり……、その子供らしいしぐさや表情には、いつも安心感がいっぱい。何をしてもみんなに温かく見守られています。子供にとって自分が愛されているということ。それが親はもちろんまわりのみんなから温かく見守られていることを知ることはとても大切で重要なことです。これは心理カウンセリングから見てもとても大事なことで、成長してからの心の問題に、幼少時に自分が認められていない思いや愛情欠損が大きく関わってきます。幼少時代には、この愛される気持ちを何度も味わうことが大切であることを、ページごとにちびちびが教えてくれているかのようです。赤ん坊の存在、ただそれだけでうれしくなりませんか?私は日々、感じています。愛されてきた人も、愛されてなかったなぁと思う人も、これから親になろうとする人も是非一度読んでみてください。
2008.10.26
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ぼくのともだちおつきさまアンドレ・ダーハン 作 講談社湖の上。空につるされたおつきさまと少年が出会いました。ここから広がる二人の時間。どきどきしたり、うきうきしたり、時間もあっという間に過ぎて二人でいる事の素晴らしさを感じる二人。二人でいることの楽しさを教えてくれ、絵を見ているだけでもほんわかあたたかい気持ちになれる絵本です。以前は字のない絵本として売られていたのですが、最近のは短い文がついているようですね。ですから絵と文字をじっくり見て感じてください。はじめはまず身近な文章を読んで聞かせ、次はその文章からお子さんと一緒にストーリーをふくらませ、次には全く新しいストーリーを作りあったりなど楽しみ方は自由です。大人も絵だけを見てもほんわかと癒されますよ。秋の夜に浮かぶお月様を見てストーリーを考えて見ませんか?
2008.10.19
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秋の夜長にお月様を眺めてもらおうとまたまたお月様の登場です。「はらぺこあおむし」で有名なエリック・カールの絵本です。パパ、お月さまとって!改訂エリック・カール 作 もりひさし 訳 偕成社ある晩、モニカは、お月さまがとても近くに見えて、お月様と遊びたくなりました。お月さまの方へ手をいっぱいに伸ばしてみますが、お月さまには届きません。モニカは言います。「パパ、お月さまとって!」ここからパパの努力が始まります。そこでパパは、ながーいながいはしごを持ってきて、たかーいたかい山のてっぺんにはしごを立ててお月さまへとのぼっていって・・・お月様のアドバイスで無事にもって帰るのですが、はたしてお月様はどうなるのか・・・エリック・カール独特の仕掛け絵本ですから、長い梯子はより長く、高い山はより高く、大きなお月様はより大きく見せる仕掛けに面白さいっぱい。大きなお月様には思わず「おっ!」と言っちゃいますよ!絵本を読みながら月が満ち欠けをすることもそっと教えてくれるやさしい本ですよ。この本を読んで、「パパ、お月さまとって!」と言われちゃったらパパさんはどうしますか?なんて答えますか?仲良く会話も楽しんでください。
2008.10.12
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またまた登場、宮西達也のティラノサウルスシリーズ第3弾です。きみはほんとうにステキだね宮西達也 作・絵 ポプラ社あばれんぼうで、いじわるで、ずるくて、自分勝手なティラノサウルス。いつものように暴れてスティラコサウルス追い掛け回します。ところが勢いあまってがけの上から海の中へまっさかさま!泳げないティラノサウルスはさぁ大変!ブクブクブクブクと沈んでいっちゃいました。海のそこで「だれか、た・す・け・て・・・・」とつぶやき、もうダメだと思ったそのとき、岩だと思っていたものがティラノサウルスを乗せて上へ向かい、勢いよく岸に投げ上げてくれたのはエラスモサウルスでした。「ありがとう」ティラノサウルスははじめて言いました。やさしくしてくれるエラスモサウルスを前に、自分はらんぼうもののティラノサウルスだと本当のことが言えず、嘘をついてしまいます。それからふたりは浅い海をさんぽしたり、エラスモサウルスをかかえて陸の上を見せてあげたりしあいました。ところがある日、エラスモサウルスは海の中の暴れん坊に体中をかまれ大怪我をしてしまい・・・これ以上は読んでののお楽しみですね。本当のことが言えず苦しんだティラノサウルスの本当の気持ち、そしてエラスモサウルスの最後の言葉に、グッと来るものがあります。ティラノサウルスシリーズは強さだけではダメなんだということを教えてくれる良書です。わんぱく盛りの男の子に是非とも読んであげて欲しい絵本です!
2008.10.05
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