文の文

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sarisari2060

sarisari2060

2011.10.31
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カテゴリ: エッセイ


シフトがどんなかわからなかったが
家に居れば、
お昼でもいっしょに食べようかと思い
電話してみた。

出ない。

ここ数回送ったメールにも返事がなかった。

「宮部みゆきの『おまえさん』、買ったよ」
なんてのもあったのにな。

韓流ドラマのセリフに
「親はいつだって子供に片思い」
ってのがあって
苦笑しつつ頷いた。

夜に電話がかかってきた。

ちょっと眠そうな鼻声。

「大丈夫?」

「大丈夫」

こいつの大丈夫にはよくだまされる。

電話の理由を話すと

「どうせ無理だったよ。
肉ダネの残りを食わなきゃならなかったから」

という。

「肉ダネ?」

「ああ、肉団子作った残りの肉ダネだよ。
ハンバーグにして食った」

「おお~、やるじゃん」

「がんばってるよ」

「元気ならいいんだ」

「じゃ」


寒くなれば風邪ひいてないか,
自炊だが、ベクレってないか、とか
案じることは次々に湧いてくる。

しかし、声を聞いて思い直す。

生きていれば、それでヨシ。







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Last updated  2011.10.31 22:37:14 コメントを書く


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