小学生の親になって

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カテゴリ: 参考になった本
著者は元塾の講師、試行錯誤を繰り返し、最終的にたどりついたのが、
「教えるのでなく、生徒に考えさせる」 授業。

本文より



わからなくてもひたする考える。
制限時間内に全員が不正解の場合のみ、ヒントを小出しにし、
正解者がいれば打ち切り、簡単な解説をして次の問題にいく。

解説が理解できなくても、構わない。
脳は眠っている間も働いているので、何年後かでも解ける時がある。
その瞬間こそが、学問の醍醐味である。




すごいな、これが塾の授業として成り立つなんて、、
塾って教えてくれる所だと思ってたけど。

我が家は 受験を考えているわけではないけれど、家庭で子供の勉強を
見る上で、考えさせられる内容だったので、印象に残った部分を
忘れないように、ここに書き留めておこう。。


<あいさつは下手でいい>


最初の挨拶はぎこちなくていい。

親に後頭部を押さえつけられながら、照れたような困った顔つきで
おじぐをさせれれている子のほうが まとも(男の子は特に)

そのうち会釈をし、やがて元気よく、「こんにちは!」と言えるようになる。

あいさつが基本とばかりに、子供を 親が見栄を張る道具 にしてはいけない。

<躾と教育をはっきりと区別しよう>

「人をたたいてはいけない」「人のものを盗んではいけない」
など、しつけに関する部分は有無を言わず従わせる。

しかし、教育の部分では、あくまでも本人の知的欲求を満たす
方向で進め、決して無理強いはしない。

どこかの教室に預ける時も、権威主義的な大人に 子供を預けない。

力ずくで従わせようとする。すると大人の顔色をうかがい、優秀さは失われる。


<短所を直すのではなく、その裏側にある長所を伸ばそう>

不器用な子  ⇒ じっくり取り組ませる。与えすぎない。

ちゃらんぽらんで飽きっぽい子  ⇒ 粘りがないので、行き詰ると逃げる
見直しや反復を無理強いしない ⇒ 同じ問題を別のノートに写したりして
同じに見えないよう加工する

<睡眠時間は絶対削らない>



身体も頭も眠っている時に成長する

やる気がないなら 放っておく

「勉強しなさい」と言うのをやめる

「そんな事をすると うちの子はダメになってしまう」という脅迫観念が
子供をダメにしている

親が子供に学習を無理強いするのは、子供のためでなく
自分の不安を解消するためであり、欲求を満たすためである。

環境だけ整えて、はらはらしながら見守る 、というのが正しい接し方。


<算数に関しては「聞くは一生の損」、ひたすら考えよう>

問題が解けるかはどうでもよい 、頭を使い続ければ頭はよくなる

頭に 負担を感じながら (理解しながら)問題に取り組まなければ意味がない。


<試行錯誤型学習と手順暗記型学習>

小学校低学年はおはじき、積み木を使うなど、「ああでもない
こうでもない」と考えながら 問題を解いていく 試行錯誤型学習

学年が大きくなるにつれ、問題を解く早さが重要視される 手順暗記型学習
移行していきがち。それでは算数の学力は身につかない(楽しくない)

最後まで、発見、驚き、感動のある 試行錯誤型学習 でいこう



最後に、いくつかの問題を  「試行錯誤型学習法」 「手順暗記型学習」 での
解きかたを、具体的に解いていく手順が書かれている。
非常に興味深かった。

図に描くなど、考えて問題を解く事の大切さは、いろんな人が推奨している。
著者の 「学習とは強い人間を育てる=強育」 の意味が、そこにもつながっていくとは、
あらためて驚きだった。



本の中には いろいろなタイプの子の場合が書かれていた。
上にあげたのは、ケイを焦点に置いた場合の 注目したいポイントのため
実際の内容はもっと濃い。

恥ずかしい話だが、かしこくなるパズルで有名な 「宮本算数教室」 のお方だと
知らずに読んでいた。

著者の理念を知った上で、パズルを眺めると すご~いものに思えてきた。

3年生の算数は「パズルを解くことだけ」、それ以外はさせなかったって
いうんだから、、、

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最終更新日  2009年06月13日 00時37分48秒
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