記憶の記録

2010.01.05
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しばらく文章を書かずにいたら

お恥ずかしい表現が在りましたので少々訂正を加えました
訂正したところから
はじまり、はじまりー

たかだか2~300kgの蓄熱物を800℃程に熱しても蓄熱体として脆弱なものでしかない。しかも暖房の対象となる室内空気は22℃にもなれば十分な暖かさなのだ。蓄熱物が800℃という高熱では室温が25℃でも30℃でも、温度差がありすぎて放熱が止まらない。太陽光を暖房の手助けとして利用できる昼間になっても蓄熱暖房機は意味もなく放熱を続けてしまう。結果、室温が上がりすぎて熱いと感じてもどうすることも出来ず窓を開くかエアコンを冷房運転する破目になる。これでは残念ながら省エネとはいえない。

物体が持つ熱量はその物質の
比熱×比重×容積で現される。
もしもその物質の容積が少なければ、その物質に求めるだけのエネルギーを与えるためには必要なだけ高温にしなければならない。しかし高温にすると放熱が早いのだ。


しかし、そんなに巨大な蓄熱体を作ることはスペース面でもコスト面からも個人住宅には無理があるように思える。しかし、よく考えてみるとそうでもないのだ。
40坪程度の住宅には250枚ほどのプラスターボード(石膏ボード)が使われていて、その重量は5トンにも及ぶ。そのほかにも断熱材の内側にある建材は全て蓄熱体として機能する。数十本の柱や梁、構造用合板などを集めると約10トンそのほかにも、居住者が持ち込む家財道具一式が約3トン。住宅にはこれら約18トンの蓄熱材が存在する。これらを全て蓄熱体として利用するのに7キロワットもの深夜電力は必要ない。500ワットそこそこのエアコンを深夜電力を利用して運転しておけばよいのである。
誰でも一度や二度はエアコンのスイッチを切るのをうっかり忘れて寝てしまった事があるだろう。翌朝、異様に暖かかった事を覚えている。ただ、もったいない事をしたと後ろめたい気持ちになったものだ。
不思議なもので深夜電力利用の蓄熱暖房機が7キロワットも消費してもエコだと言われると納得し、たかだか500ワットでもエアコンの消し忘れは後ろめたいものだ。その消費量がたった1/14であるにもかかわらず・・・。

暖房のキモは建物そのものを冷やさないことなのだ。
 北海道以外では就寝時に暖房を切るのが当たり前だった。そのせいで脳梗塞や心不全などの循環器系の発作を住宅内で起こし倒れる人の数は北海道より本州のほうが多い。なぜなら北海道では就寝時も暖房を切ることは無く、起床時も設定温度を維持しているからだ。
 空気よりもずっと重い物体が(建物そのものが)とても低温になってしまったとしたら暖房のコストは莫大なものになってしまう。たとえば40坪の家の中にある空気の量は約450kgであり、この空気の気温を20℃上昇させるためには2160kcalのエネルギーを必要とする。しかし、建物そのものが冷えていたら空気だけを暖めてもなかなか暖かくならない。それは、建物が暖房の熱を奪ってしまうからだ。建材の質量が仮に空気の1000倍(いろいろな建材が含まれているので平均として)として、建材を目標暖房温度に上昇させるには空気の約45倍のエネルギーを必要とする。これでは暖房費がかさんでも仕方がない。しかもなかなか温まらないから、家族は寒い思いをするし、健康にも悪影響を及ぼす。せめて、オール電化契約をした家庭は、深夜電力を利用して、弱い暖房をするべきだ。断熱が適正であれば、500ワット程度の消費で暖かい朝を迎える事が出来る。

 エコロジーの世界では「モッタイナイ」という単語が日本の美しい言葉として世界中に知られるようになった。化石燃料のように限りのある貴重な資源だけでなく、あらゆる物に対する感謝を知る事が必要だと教えている。モッタイナイの心から見ても、人の命を守るための暖房は消費を許されるプライオリティーのもっとも高いところに位置していると思う。適正な暖房をすることは家族の健康を守る上で必要な投資なのだと考えるべきなのだ。北海道の人々は年間暖房費を15万円も投じて家族の健康を守っているのである。関東ならばその1/3以下の投資で十分な暖房が出来る筈なのだ。そして、それをもっと上手にやろうというのが蓄熱暖房という事になるのだけれど、しかしそれは、7キロワットもの大電力を投じて蓄熱暖房気を使うことではないと言うことなのだ。






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Last updated  2010.01.05 18:45:02
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