Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

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2012年03月30日
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カテゴリ: 夢有無有
「怪異」真説卑弥呼
 古代、太陽が隠れ天が下盡く暗闇に包まれた時、九州高千穂の聖所とされる岩穴で、道ならぬ恋で胎内に子を宿した巫女が隠れて赤子を産みます。しかし母親は産褥熱により気が狂れたようになり、谷へ身を投げました。残されたその赤子が特異なのは、産声をあげることが無く、眼に芥子の粒程の点以外に瞳がない白眼の娘であることです。その後、赤子は岩穴への供物が備えられるのを本能的に六歳になるまで、洞窟内の暗闇の中に育ちます。
 或日、雨水の吹き込みの激しさから出てきた処を、小豪族でもあった神からの言葉や意思を読み取り指示を出す祭主に見つかり、社殿での生活が始まります。盲目に拘わらず指でなぞってやるだけで字を覚え、暗闇に足を外す事もありません。この不思議を大豪族でもある御許山の宇佐大社に知らせ、連れ行きます。旅路の途中も何度か、神懸りに成り預言をし、其れが間違はないのに驚き、宇佐に着く頃は主客転倒していました。其の頃山口・九州北部は小国乱立の時代、噂を聞きつけて豪族が宇佐に集まり、勃興する狗奴国を恐れ、神の預言を巫女に成っていた少女に聞き、それを踏まえて同盟が出来上がり、巫女を盟主とします。
 巫女が預言をするときは、必ず真っ暗闇の堂に入り、それぞれ金と銀の鈴の何方かを振り鳴らし、結果を従者に伝えます。銀の鈴の時は裁断の時、金の鈴の時は未来を予言する時と決まっています。
 三国時代の魏が勢力伸長甚だしく、倭国とされる同盟国が脅威に晒されたときは、魏への使者となる難升米と都市牛利を暗闇の堂に入らせ、直接に預言と政略を授けます。平伏する二人に、後に「卑弥呼」と呼ばれ、或いは「天照大御神」と称される女性が二人の顔を上げさせます。驚くことには瞳がない筈の両眼には、暗躍の中に光る金色と銀色の瞳がメラメラと燃えていました。

卑弥呼2
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最終更新日  2012年03月31日 20時04分32秒
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