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2006.12.17
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カテゴリ: 鉄道忌避伝説
昨日の鉄道忌避伝説ネタに関連して、気になったことをひとつ。
東北本線を筆頭に石巻線、陸羽東線、気仙沼線の列車が発着する美里町小牛田は、鉄道の町と言われます。それだけならいいのですが、残念なことに「鉄道が開通する以前は何もなかったところ」という意味で、しばしば使われることがあります。城下町だった大崎市松山や涌谷町の人の一部には小牛田を「歴史のない町」と半ば見下す傾向があり、平成の大合併で小牛田と涌谷の合併が破談したのも、その辺の複雑な感情が伏線となっていた部分があります。
しかし、小牛田という地域は、鉄道が通じるまで何もなかったところなんでしょうか? 確かに、駅前を見る限りでは駅の規模に比べて人家の張り付きが少ないし、裏手に至っては一面の田んぼ。鉄道がなかったら田んぼしかない地域ではあったでしょう。
でも、小牛田駅の所在地は、駅が設置された1890年の時点では、遠田郡不動堂村(1950年に町制施行。1954年に旧小牛田町などと合併して新小牛田町となる)。駅名の由来となった小牛田という地域は、駅の北方約2キロ、江合川のほとりにあるんです。調べてみると、小牛田は1907年には町制施行しています。施行の時期及び駅からの距離を考えると、小牛田は昔からそれなりに栄えていた地域だったことがわかります。
加えて、小牛田という駅名にも、注目する必要があります。というのも、1890年当時の駅の命名は、所在地の地名を採ることが大原則。一例を挙げると、宮城県登米市にある石越駅(1890年開業)は、駅自体が地域のはずれにありしかも駅舎は東側に位置する石越の中心集落ではなく西側に位置する栗原市若柳を向いているにも関らず、駅名だけはあくまでも石越なんです。現在の命名基準ならば「若柳駅」と名乗ってもおかしくないケースです。類似の傾向は、福島県の松川駅(1887年開業)でも見られます。
となると、小牛田駅も「不動堂駅」と名乗ってもおかしくない(ついでに言うと、小牛田駅もまた不動堂の中心集落の反対側に駅舎がある)のですが、結局駅名は小牛田駅。ということは、駅開業当時の小牛田が多少離れたところに駅があっても駅名として名乗られるに相応しい特別な地域だった、ということになります。
そこで、小牛田の歴史をネットで調べてみると、どうやら山神社(やまのかみしゃ)の門前町として発展したところらしいことがわかってきます。山神社は安産の守り神で、東北一円に信仰者がいたという由緒ある神社だったとか。となると、駅開業当時小牛田の知名度はそこそこ高く、であるからこそ敢えて小牛田の名前を駅につけた可能性が高いのかな? と考えます。
恥ずかしい話なんですが、私自身宮城県に20年近く住んでいた経験がありながら、山神社の存在についてはまったく知りませんでした。美里町小牛田地区の名誉のためにも、山神社の存在そしてこの神社を中心とした「鉄道開通以前の小牛田の歴史」は、もう少しクローズアップされてもいいんじゃないかと思います。





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Last updated  2006.12.18 01:09:15
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