CAPTAINの航海日記

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2013.01.11
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カテゴリ: 野球大好き!
今日、NPB野球殿堂の表彰対象選手として、プレイヤー部門に大野豊、エキスパート部門に外木場義郎の両氏が選出されました。
昨年故・津田恒実氏がプレイヤー部門で選出の時も感じましたが、明らかにカープ贔屓で不公平な選出だと思います。他に選ばれるべき名選手はいくらでもいるのに、どうしてカープOBばかりが選出されてしまうのか? 大きな謎が残ります。

まず津田氏。
快速球一本槍でクローザーとして活躍し脳腫瘍のため32歳の若さで夭折した点が評価されたものと思われますが、通算成績は1982~91年の10年間で「286試合 49勝41敗90セーブ 防御率3.31」といささか平凡なもの。クローザーとしての全盛期は1986~89年の4年間で「194試合 24勝24敗88セーブ 防御率2.29」という数字を残しているものの、同時期にドラゴンズのクローザーとして活躍した郭源治が1987~89年の3年間で残した「162試合 16勝12敗88セーブ 防御率1.91」(ちなみにNPBの現役通算(1981~1996年)では「496試合 106勝106敗116セーブ 防御率3.22」)に劣るものです。津田が「若くして亡くなった(つまり病気さえなければもっと活躍できた)」というエクスキューズを負っているとしても、郭とて「台湾球界からNPBにやってきた選手のパイオニア」「ドラゴンズのリーグ優勝に貢献した1988年にシーズンMVP」というエクスキューズを負っているからこの点は相殺されます。つまり、少なくとも、殿堂の選出基準が「津田氏>郭氏」という順番になることは、常識的に考えてあり得ないのです。

続いて外木場氏。
完全試合1度を含むノーヒットノーラン3度の実績と1975年に20勝を挙げてカープのリーグ初優勝に大きく貢献した点が評価されたものと思われますが、通算成績は1965~79年の15年間で「445試合 131勝138敗3セーブ 防御率2.88」という、津田氏同様凡庸なもの。1シーズンあたり10勝を下回っており、かつ負け越している点で、どうしても評価が低くなってしまいます。通算成績が負け越しているのは外木場氏の全盛期のカープが万年Bクラス球団だったという事情がありそうですが、同じく万年Bクラス球団のエースだったホエールズの平松政次、スワローズの松岡弘両氏の通算成績を見ると、

平松氏(1967~84年)「625試合 201勝196敗16セーブ 防御率3.31」
松岡氏(1968~85年)「660試合 191勝190敗41セーブ 防御率3.33」

と勝ち越しかつ勝利数で外木場氏を大きく上回っており、外木場氏が彼らに先んじて殿堂入りするのはおかしいと考えます。


外木場氏「399試合 119勝128敗3セーブ 防御率2.77」
平松氏 「382試合 121勝112敗4セーブ 防御率2.91」
松岡氏 「312試合 94勝98敗7セーブ 防御率2.89」

と、外木場氏の方が防御率は良いものの、さしたる差ではないことがわかります。

最後に大野氏。
大野氏の選出は、「先発、リリーフの双方で実績を残した投手」では初めてという点で、注目に値するとは思います。通算成績は1977~98年の22年間で「707試合 148勝100敗138セーブ 防御率2.90」。大野と同時代に投げた「先発、リリーフの双方で実績を残した投手」を列挙すると、

山本和之氏(1972~1988年)「700試合 116勝106敗130セーブ 防御率3.66」
斉藤明夫氏(1977~1993年)「601試合 128勝125敗133セーブ 防御率3.52」
郭源治氏(1981~1996年) 「496試合 106勝106敗116セーブ 防御率3.22」

といった辺りが思い浮かびます。いずれも殿堂入りはしていません。勝ち星やセーブを見ると大野氏の方が上のように感じられますが、3氏の現役期間がいずれも16~17年と大野氏よりも短く、かつ大野氏が達成していない「シーズン15勝」あるいは「シーズン30セーブ」の達成経験があることを考えると、甲乙つけがたいというのが正直な印象です。
強いて言えば、大野氏は防御率で3氏を大きく上回ります。が、3氏と同様に大野氏と同時代を投げ抜いたリリーフ専任の鹿取義隆氏(1979~97年)が「755試合 91勝46敗131セーブ 防御率2.76」という通算成績を残していることを考えると、ずば抜けて突出しているとも言えません。


津田、外木場、大野の3氏とも、名選手だったことは疑いようがありません。が、率直に言って「殿堂入りするほどの名選手」ではないと断言します。彼らの選出が、NPB野球殿堂の価値を落とす瑕疵にならないよう、心より願う次第です。





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Last updated  2013.01.12 12:03:49
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