CAPTAINの航海日記

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2013.06.19
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テーマ: 調査(17)
カテゴリ: 企画モノ
今年の3月に、国土交通省が実施した 第5回全国幹線旅客純流動調査の結果 が、公表されました。2010年現在の全国の旅客流動のデータが詳細に調べられていており、このブログにおいても格好のネタと言えます(笑) そこで、今日から数回にわたり、福島県における旅客流動について、書こうかと思います。
まずは、福島県全体における傾向。
福島県内を出発した旅客(福島県内の居住や、観光、ビジネスの目的如何を問わない)がどの都道府県へと向かっているのか、年間流動者の目的地別ランキングを示すと、以下の通りになります。

1位 宮城県  725.9万人
2位 茨城県  438.3万人
3位 栃木県  426.7万人
4位 東京都  322.1万人
5位 山形県  200.5万人

7位 新潟県  128.3万人
8位 千葉県  120.7万人
9位 神奈川県  93.9万人
10位 岩手県   32.2万人

トップは宮城県ですが、全体的には関東地方への流動が目立ちます。また、新幹線が通じていながら福島県内に停車する列車が存在しない北東北の青森(12.9万人)、秋田(14.2万人)の両県や関東地方かつ隣接県ながら直通する道路が存在しない群馬県(25.0万人)はいずれもベスト10圏外。結果、福島県にとっては

(1)東北新幹線(盛岡駅以南)=東北本線=東北自動車道=国道4号線
(2)常磐線=常磐自動車道=国道6号線
(3)山形新幹線=奥羽本線=(東北中央自動車道)=国道13号線
(4)磐越西線=磐越自動車道=国道49号線

と、国道の番号順に重要度の序列が発生していることがわかります。
一方、隣接する県から福島県を見ると、どんな具合になっているでしょうか? ちょっと調べてみると、このようになります。


1位 岩手県  850.8万人
2位 山形県  763.0万人
3位 福島県  693.9万人
4位 東京都  276.7万人
5位 秋田県  176.1万人

7位 神奈川県  76.4万人
8位 埼玉県   76.0万人
9位 栃木県   64.2万人
10位 千葉県   63.6万人

【山形県】
1位 宮城県  795.0万人
2位 福島県  249.0万人
3位 秋田県  132.0万人
4位 東京都  117.5万人
5位 埼玉県   35.4万人
6位 栃木県   28.7万人
7位 神奈川県  28.4万人
8位 新潟県   27.1万人
9位 岩手県   26.1万人
10位 茨城県   22.4万人

【茨城県】
1位 千葉県 3,307.9万人
2位 栃木県 2,182.4万人
3位 埼玉県 1,456.9万人
4位 東京都 1,120.6万人
5位 福島県  518.5万人
6位 神奈川県 219.2万人
7位 群馬県  146.6万人
8位 宮城県   41.7万人
9位 静岡県   34.5万人
10位 大阪府   32.8万人

【栃木県】
1位 茨城県 2,368.3万人
2位 群馬県 1,608.0万人
3位 埼玉県 1,287.7万人
4位 東京都  843.2万人
5位 福島県  465.6万人
6位 千葉県  311.3万人
7位 神奈川県 213.5万人
8位 宮城県   66.5万人
9位 長野県   35.5万人
10位 新潟県   32.0万人

【群馬県】
1位 埼玉県 2,411.8万人
2位 栃木県 1,827.9万人
3位 東京都  670.2万人
4位 長野県  431.3万人
5位 新潟県  172.2万人
6位 茨城県  162.2万人
7位 千葉県  155.3万人
8位 神奈川県 144.3万人
9位 山梨県   38.3万人
10位 福島県   26.0万人

【新潟県】
1位 東京都  392.2万人
2位 長野県  325.6万人
3位 群馬県  179.1万人
4位 埼玉県  177.6万人
5位 福島県  127.1万人
6位 富山県  116.2万人
7位 神奈川県 107.6万人
8位 千葉県   94.3万人
9位 宮城県   37.6万人
10位 石川県   35.8万人

まず宮城県からみていくと、隣接各県へとほぼ満遍なく旅客が流動していることがわかります。福島県はトップの岩手県と僅差の3位。県境に近い一関、山形、福島の各市へは、日帰りの観光需要もある程度あるものと推察されます。福島県とは異なり北東北へと向かう新幹線の列車が仙台駅にきちんと停車していることもあってか青森、秋田の各県も上位に食い込んでいる一方、関東地方への流動は福島県に比べると少なめです。
山形県は、境界を接する宮城、福島、秋田の各県が上位を独占している一方で、新潟県は8位と低迷。県北西部の庄内地方から見ると鉄道での上京最短ルートは新潟駅経由になるはずですが、単なる通過点と化しているのかもしれません。その一方で、福島県とは福島市や会津地方との交流が密なのか、2位と健闘しています。
茨城県は、やはり関東地方各都県との流動が盛んです。その中で福島県は5位と健闘を見せているような感じもしますが、隣接県の中では最下位となっています。栃木県も同様の傾向で、福島県は5位に入ったものの隣接県の中では最下位。群馬県は…10位に食い込むのがやっとの状況です。なお、茨城、栃木、群馬の各県の動向を見ると、茨城、群馬の両県は上京時に経由する千葉、埼玉の各県への流動が多い一方で、栃木県は上京時に経由する埼玉県よりも「両毛線・水戸線=北関東自動車道=国道50号線」のルートにあたる茨城、群馬の両県への流動が多くなっているのが目を引きます。また、茨城県と群馬県との間は、非隣接県ということもあってか意外に流動がありません。この点は、道州制の枠組論議でも尾を引きそうな予感があります(例えば、「茨城県+千葉県」や「埼玉県+群馬県+長野県(+新潟県)」の枠組みが提唱される一方で、栃木県が孤立…といった感じ)。
新潟県は、他の各県と比べて流動人数が少なく、トップが非隣接の東京都である点も含めて、周辺からやや孤立化している感があります。2位(隣接県ではトップ)となった長野県もトップが東京都という点は同じですが、こちらは

【長野県】
1位 東京都  657.7万人
2位 群馬県  425.6万人
3位 愛知県  410.6万人
4位 山梨県  386.6万人
5位 新潟県  354.6万人
6位 岐阜県  278.3万人
7位 埼玉県  272.8万人
8位 神奈川県 202.5万人
9位 富山県  137.3万人
10位 千葉県  115.3万人

と周辺各県への流動が比較的満遍なくあり、しかも新潟県は隣接県では4位で「One of them」の関係。加えて言えば、関東地方各県への流動も、長野県>新潟県という結果になっています。なお、福島県は、隣接県の中では長野、群馬の両県に次いで3位、トータルでは5位でした。


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Last updated  2013.06.19 16:15:14コメント(0) | コメントを書く


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