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2006.09.14
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カテゴリ: カテゴリ未分類
食事の時間にたっぷり2時間ほど掛けて、少ししてから皆リビングのツリーに向かっ

ツリーの無数のろうそくに火が灯され、電灯が消された。
巨大なツリーは窓際に置かれていて窓ガラスにろうそくの火が映り、その向こうにと
ても親密な闇と神が用意したような静けさが満ちていた。
オッテさんは聖書を開き一文を読み上げ、顔を上げてツリーを見ながら長い祈りの言
葉を捧げた。
その後小さくて古い聖歌集が皆に配られ、オッテさんの「何ページを開けて」という
声に従い開いたページの曲を皆で斉唱した。

つぶった。
ろうそくの匂いと物音一つしない静けさの中で家族の歌声に包まれながら僕は本当に
500年前のクリスマスイブにいるような気がしていた。
たぶん他の家でも今同じ事をそれぞれの家族が行っているのだろう。
ろうそくの明かりの中で指を組んで一心不乱に祈る皆の横顔を見て、初めて本当のク
リスマスに出会えたような気がしていた。
去年ドイツでの初めてのクリスマスでも思ったことだが、クリスマスの本当の意味も
知らない我々日本人が面白半分に彼らにとっての大事な儀式をちゃかしてはならない
。
家でのお祈りが終わると皆それぞれの部屋に行きミサに出る準備をして玄関に集まっ
た。

オッテさんが神父の姿で現れるとそれはもうさっきまでのオッテさんではなかった。
体中からほとばしる強い力のようなものを僕は感じた。
時計が0時を差すと教会の鐘が荘厳な音を響かせて鳴り始め、オッテさんはゆっくり
と教会への坂道を歩き、その後に僕たちも続いた。つづく






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最終更新日  2006.09.14 23:25:02
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