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教会内はすでに満員で熱気とたくさんのろうそくで寒さは感じなかった。
その人々の間をゆっくりと歩み出たオッテさんはミサを開始した。
我々も席に着き、腕時計を見ると0時を少し超えたところだった。
オッテさんのミサは今まで見たどのミサとも違っていた。
詩を朗読するように聖書を大きな声で情熱的に読み上げたり、静かに感情を込めたり
して身振りも付け、途中に歌まで歌った。
一通りミサが終わるとオッテさんは「今から私の世界からの友人を紹介いたします」
と言ってまずアフリカから今日のために来たという若い男性が前に出て自分の紹介を
した。

友人がお国の歌を歌ってくれます」とオッテさんの紹介があり、我々が前に出てチョ
ンソンがオルガンの前に座った。
僕は短く曲の説明をして3曲を歌った。
中世そのままの教会でろうそくの光の中で歌う「故郷」は歌いながらとても不思議な
気がした。
ここから遠く離れた祖国がとてもいとおしく、小さい頃に遊んだ山や川が懐かしく脳
裏に浮かんだ。
日本にいてはそんな風には祖国を思えないかもしれない。
座席の前の端の方から嗚咽のような泣き声が聞こえて来た。
日本からお嫁に来てこの田舎に長く住んでいるおばあさんだった。
最後にはオッテさんが皆に小さな丸い味のないスナックのようなものをお祈りを唱え

れを食べて教会を出て行った。
僕たちも外に出て時計を見ると4時前だった。
部屋に戻り皆で一杯お茶を飲んでから僕とチョンソンは3階の屋根裏部屋に当たる部
屋にセットされたベッドで眠った。
僕とチョンソンは隣同士のベッドだったが何も考えられないぐらい眠くすぐに二人と







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最終更新日  2006.09.17 13:58:11
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