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・11、26、金
橋のない川をすべて聞き終わった。
第七部を聞き終わったとき感じたのは、著者は明らかに第八部以降も書き進めたかったのだろうということ。
もしくはどこかに第八部も存在するのだろうか。
とにかく話は主人公の家族の生活が日常として営まれている途中で終わっている。
そこには小説としての計画も校正も起伏も余り感じられない。
でもそれは逆に僕をほっとさせる。
すべて読み終わって、本の世界の人々との別れを愛しむ僕にとって、彼らの生活が本の外でこれからも続くことを思わせるからだ。

考えてみれば、この本は画期的な部分を世界に開いて見せたのではないか。

だから一定の人々が社会の歪から何処かの隅に追いやられたとしても、そこには優れた頭脳と、優れた才能と、すぐれた人間性が潜んでいる。
たとえ貧困と差別のために学問から遠ざけられたとしても。
そしてそういった人々の中に入った目で、様々なものを見る機会を与えてくれたのだ。
おそらく我々の生きる根源はここから始るのだろう。
そこが根源だからこそ、我々は多くのことに気付くことができる。

前回にも述べたように、この本はある意味では偏っている。
でもその偏りを踏まえた上で読めば多く学べるのではないか。
今はまた気になる部分を読み返している。  つづく


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最終更新日  2010.11.27 11:03:19
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