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・12、2、木
橋のない川を読み終わって、様々なことについて感想を述べたい。
しかし残念ながらこのブログでそれらを述べることはできない。
炎上し消滅することとなるだろう。
何故か、それは本の中の時代と、実は何も変わらず今日も存在し続ける力があるからだ。
それで、当たり障りのない部分で感想を述べるしかない。

この物語の主人公と言える二人の兄弟、誠太郎と幸二の言わずとも通じ合う兄弟愛。
そして彼らは其々に親友と呼びうる友を獲得している。
その上誠太郎の親友は普通村の人間で、舞台となっている小森という字に何の躊躇もなく泊まりに来る存在。

著者は差別と貧困に喘ぐ生活の中で、何処にも負けない家族愛に包まれている設定を強調している。
だからこそ誠太郎の友人(豊太)はこの村に引かれ、そこに人間の原点と根本を見い出すのだ。

村の若者が入隊して、そこでも酷い差別の中で辛酸をなめる話が出て来る。
彼は言う「人は一対一で向き合えば皆情のある心を持つ。
しかしそれが群れを成したとき、不思議なほど惨酷にも非情にも成りうる。
こちらが出生を隠したりすればするほど、彼らはそれをあばきたがりよってたかって辱めに掛る。
でも一旦身分を隠さず大声で我が身を名のると、それ以上誰も何も言わなくなる。
でも我々はどうしてもそれができずにいるのだ。
だからついに我々は皆で力を合わし、団結して尊厳を守る行動にでなくてはどこにも行けないのだ」
つづく


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最終更新日  2010.12.05 23:42:40
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