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カテゴリ: カテゴリ未分類
・7、17、日
先日のブログで、武田氏が書いた記事に多くの批判が寄せられているようである。
「どうしても原発を動かしたいなら、救命ボートを用意してください!
原発の救命ボートは簡単です。
1)インフルエンザ用のマスク、
2)当面の水、
3)気象庁が風向きをテレビで連続的に示す、
4)市役所が放射線をはかって高いところを示す、
5)県は女と子供を避難させるバスを用意する。

そしてさらに国家は
6)すぐ除染を始められる体制をとる、
7)農家などの1年分の生活費を用意する(1年で除染する)。
この7つができたところから原発の再開をしたければ仕方がない。
私は技術者として再開して欲しくないが、どうしても電気が欲しい人がいれば仕方が
ない。」と述べた。
確かに僕もこの記事を読んだ時にははー?!と頭に来た。
結局下記の記事にもあるように、彼は何とかして安全を確保した上で原発を推進した
いのだ。
その思惑は今までも彼の文章の狭間に垣間見えていた。
彼がよく言うことに「科学者は商品をショーウインドーに並べて、説明書を付ける、

しかしそれを買い取る人がいれば嬉しいはずだ。
世のためだけに役立てばいいが、原発においては怖ろしい危険が伴っていることが分
りながらショーウィンドーに並べ続けて来た。
それを買い使う者は、利益のことだけしか考えはしない。
科学者、技術者だけがその恐ろしさを知っている。

し、その度放射能漏れを隠蔽して来ているのだ。
その詳しい記述も武田氏は記事にしているので、また別の日に引用したい。
ようするに彼は彼自身の中で、相反する思いに揺れ動いているのだ。
でも専門的な知識がなくとも、何百年経っても安全な原発運転などこの世には有り得
ないと僕は断言できる。
我々が不完全な人間という動物である限り、原子力を利用することなど考えるべきで
はないということだ。

ーーーーーーー
「安全な原子力なら賛成」という立場はあるか?
今から1000年前に、清少納言さんに
「テレビをどう思いますか?」
と聞いたら、
「人が小さくなって箱に入るなんて、鬼の仕業よっ!」
と一蹴されるでしょう。
科学を志すもののもっとも大きな悩みは、「今と違うこと」を作り出してしまうこと
です。時にそれは自動車だったり、機関銃だったりします。
110年前、ポーランドからパリに来て、「原子力」を初めて発見したキュリー夫人は
、「太陽がなぜ光っているのか」という謎を解明する手がかりを作ってくれたという
点では人類の恩人ですが、原爆の作り方を教えてくれたという点ではマイナスだった
かも知れません。
科学を志すものとして、自分が発見・発明するものが、どのように化けるか、それは
わからないのです。
1920年、今から90年前の日本人の平均寿命は43歳。それからみると命は約2倍になっ
ています。
あかぎれの手、薄暗く不潔な便所、そして冷蔵庫の無い生活・・・それは現代からみ
ると悲惨な日々でもありました。
だから、科学が悪いだけではないようです。
・・・・・・・・・
ところで、55年体制と言いますが、少し前まで個人の思想や行動は「資本主義か社会
主義か」という2つに分かれていました。
正当で言えば、自民党対社会党の対立で、何かの争点があると、その人がどういうか
は発言する前にわかっていたものです。
原発
自民党・・・賛成(経済発展)
社会党・・・反対(危険性)
アメリカ
自民党・・・親米
社会党・・・反米
と決まっていた。
ところが、村山政権の時にこともあろうに自民党と社会党が連立し、社会党の村山首
相が自衛隊の観艦式にでて、敬礼をした瞬間、それまでの「思想対立」はなくなりま
した。
それからというもの、
労働組合・・・実質、解体
福祉・・・・・全党、賛成
環境・・・・・全党、賛成
経済発展・・・全党、賛成
となり、政党は融解し、腐敗が広がったように感じられます。
それまで「お金持ち」は自民党を支持し、「庶民」は社会党だったのですが、その後
は、「お金持ち」は利権をむさぼる、「庶民」はエコポイントを貰うという、私が思
うところでは「乞食日本」になったと見えます。
・・・・・・・・・
そんな社会の変化の中で、原発は「原理的賛成」と「原理的反対」の中で戦いは地下
に潜っていました。
特に地球温暖化問題がおこってから、「原理的反対」は陰を潜め、国民全体が原発賛
成になりました。当時、といってもそれは半年前ですが、私は、
「なぜ、地球が温暖化すると、原発が安全になるのか?」
などと発言して顰蹙を買っていました。
そして3月に福島原発の事故が起こると、またもや「安全な原発はOK」という私の
立場は必ずしも支持されていません。
「なんとか原発を続けられないか」という推進派と、
「絶対、原発はやめるべきだ」という反対派の間に挟まれてしまっています。
推進派は私を「放射線の被害を正しく伝えるとは何事か!」とうさんくさい目で見ま
すし、反対派は私を「やはり、武田は原発推進だ」と冷ややかです。
・・・・・・・・・
「原発が安全になるまでは、石炭やLNGなどを使えば良いじゃないか」
「なんで、それほどまでして電気が欲しいのか?」
「200年後に安全になれば、やっても良いのではないか」
という私は、右から左へと大きく変化する社会の中で、またかつてのように孤独にな
りつつあるようです。
若い頃、私は「バランスのとれた中庸がもっとも優れている」ということをお釈迦様
に習ったのですが、それは違っていたのでしょうか? 
いや、間違っていないと思います。私はこれからも「額に汗して、楽しい生活」がで
きる社会を少しずつ目指して行きたいと思います。
(平成23年7月17日 午前11時 執筆)
武田邦彦





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最終更新日  2011.07.18 07:15:02
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