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・10、16、日
「汚染されたものは数100億円で建設ができる焼却炉を福島原発の近くに作り、そ
こで処理するしか無いのです」とあるが、100億円かければ有効な焼却炉を建設する
ことができるのだろうか?
それなら何故もっと早く建設の話が出て来ないか、また武田氏も何故もっと早くその
提案に声を挙げなかったのか。
これからの死の灰の問題を考えると、100億円など安いはずだ。
焼却炉が出来るからこそ、皆除染作業をしなくてはという風潮になるのではないか。

しかし、このように量と濃度の錯覚を利用した政府、自治体の言い分に反論できるよ

ない限り、全く思いのままに瓦礫も処理することが出来てしまう。
武田氏のように毎日ブログで庶民の知識を補ってくれる専門家がもっと出て来ていい
ものだと思うが、結局様々なところからの罵倒、攻撃、嫌がらせがいやで首を引っ込
めているというのがほとんどだろう。

ーーーーーー
しっかり反論:瓦礫引き受け・・・量と濃度の錯覚
多くの自治体で瓦礫を引き受けることになり、心配が拡がっています。瓦礫を引き受
けるのは自分たちの住む場所が少しずつ汚染されていくことであり、必ず阻止しなけ
ればなりません。でも、「瓦礫はあまり汚染されていないので大丈夫」と言われます
から、その反論を以下に書きました。
1)「量が少ないから大丈夫」という説明について

約65億ベクレルになります。一方、セシウムは半減期が30年であり、ストロンチ
ウムなどの放射性元素もありますから、ほぼ30年は被曝することを覚悟しておかな
ければなりません。今、10歳の子供なら、40歳まで被曝します。
30年間というのは約1万日ですから、仮に毎日、死の灰を処理できたとしても、毎
日65万ベクレルの負担になります。人間は1日約1キログラムの食材、1キログラ

ます。食材の暫定基準値が500ベクレル程度であることを考えると、とんでもない
ことになることが判ります。
実際には死の灰は毎日、消滅することはなく、蓄積していきますから「量が少ないか
ら大丈夫」と言っていると、取り返しのつかないほど汚染されていくということです
。汚染されたものは数100億円で建設ができる焼却炉を福島原発の近くに作り、そ
こで処理するしか無いのです。
2)「量」と「濃度」の錯覚に騙されないように
東京都のある区では「瓦礫の汚染度は低いので大丈夫です」と言い、たとえば1キロ
グラムあたり4000ベクレルなどの基準を設けています。第一の問題点は、この数
値は焼却前です。焼却によって体積が10分の1になりますから、濃度は10倍にな
り4万ベクレルとなります。4万ベクレルはセシウムの場合、法律で除去しなければ
ならないレベルですから、もともと汚染されていない場所に「汚染物質を持ち込む」
という結果になり、法律(このブログに示してあります)としても違法行為になりま
す。
第二の問題点は、1キログラム4000ベクレルというのは「濃度」ですが、その瓦
礫を1万トン受け入れますと400億ベクレルになり、受け入れるところの住民の数
が1万人とすると、一人あたり400万ベクレルを背負うことになります。これは上
の説明でも判るように大変な量です。
また、「1年1ミリシーベルト以下の被曝にしかならない」という説明もあるようで
すが、被曝は足し算で、食材の暫定基準値だけでも1年5ミリですから、水、普通の
空間(例えば山形の場合は、0.125マイクロ×8760=約1ミリシーベルト)
などを足しますと、子供たちが1年10ミリに近い被曝を受けることになります。
理由は不明ですが、自治体も専門家も常に「被曝は足し算」を忘れています。この足
し算は、1)瓦礫、水、食材、空間、土煙などからの被曝をすべてを足す、2)風で
流れてきた汚染、食材が運び込まれた汚染、自動車のタイヤについてきた汚染、瓦礫
を運び込んだ汚染・・・などを足す、の2つの足し算です。
「少しでも自分の土地に住む子供の被曝を減らしてあげよう」と思ったら、心配です
から必ず足し算をするはずです。
(平成23年10月16日)
武田邦彦





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最終更新日  2011.10.17 06:12:35
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