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・11、27、日
武田氏が常々言っている「ゴミを増やせば環境はよくなる」という自論であるが、どうなのか判断しかねる。
「今の日本の環境が素晴らしいのは、産業が物を作り、それを販売して利益をえて、
その利益で日本人のゴミ(汚れ)を自然の代わりに綺麗にしているからです。つまり、ゴミを出す(=購買量が多い=企業が収益をあげることができる)から環境が綺麗になるというのが「科学的事実」なのです」
今日は久しぶりの休みだったので、家の周りを散歩した。
河内長野は元々が深い山で、そこを切り開いて住宅街をぽつんぽつんと作ったので、まだ豊かな自然が周りに残っている。
しかしその美しい森や野原に産業廃棄物や、家庭ゴミが散乱しているのをよく目にする。
貯水池には夥しいゴミ袋がプカプカ浮き、谷の斜面には訳の分らない産業廃棄物が堆く積み上げられ、畦道にはコンビニ弁当のからや、スナック菓子の袋が散乱している。
そんなところを散歩していると、今の大人が子供たちに向かって、何を要求することも出来ないと痛感する。

武田氏が言う「ゴミを出すと企業が利益を上げ、ゴミをかたづける」というような循環が夢物語に感じる。
プラスチックやビニールを研究し考案する、科学者ならではの勘違いであるように思えてしまう。
まあ、後戻りできない現代社会としては、物質ゴミ山に押し潰されるまえに何とか考え方を定めなくてはどうしようもない。
その上この不況だ。
不況が更にゴミを増やす。
それに気の狂ったような手合いが、家庭ゴミを溝、池、他人の庭、空き地などに平気で投げ入れ続ける。
まず人々の常識からやり直さねば「ゴミを増やせば環境がよくなる」はありえないのでは。
ーーーーーーーー
節約と環境・・・心と科学
「ゴミを減らすと環境が悪くなる」というと、多くの人がビックリして「ゴミが増え
れば」の間違いではないですか?と言われます。でも、本当は「ゴミが増える」こと

このことの本当の理由はこのブログでも何回か書きましたが、なぜ、多くの人が「ゴ
ミを減らすと環境が良くなる」と考えたのかといいますと、「心の問題」を「科学の
問題」にすり替えたマスコミの誘導に引っかかったにすぎません。
人間の一生を幸福に過ごす条件の一つに「節約する」というのがあります.贅沢はす
ぐ心をお金に奪われて人生を見失いますが、節約は人に考える時間ときっかけを与え

イエス・キリストが「貧乏は神に近く、裕福は神から遠い」と言われたのも同じ意味
です。人間の心は弱く、お金が手に入ると心を失っていく、つまり{心+お金=一定
}というような関係にあるのです。
だから、「節約」とか「もったいない」というのは実は「心」の問題で、そのような
生活をした結果、「環境」という科学がどうなるかは別問題だからです。環境は、空
気の中の不純物、水の清浄さ、食品中の毒物、あるいは放射線量などですから、「心
」とはまったく無関係です。
・・・・・・・・・
ところで、人間が生活すると自然を破壊しますが、あまりひどくなければ自然は自然
の治癒力で人間の汚したものを始末します。でも、現代の人間の活動は自然の治癒力
を遙かに超えているのです。
今から200年前のイギリスで、現在の日本人の500分の1の物質消費量になった
とき、自然は破壊を始めました。だから、日本の自然に人間の活動のゴミを片付けて
貰うためには、生活を500分の1にしなければならないのです。
そんなことは到底できません。日本の人の10人に9人は死んで貰い、水洗トイレ、
冷蔵庫、自動車、新幹線、携帯電話などを一掃しなければ500分の1にはなりませ
ん。
今の日本の環境が素晴らしいのは、産業が物を作り、それを販売して利益をえて、そ
の利益で日本人のゴミ(汚れ)を自然の代わりに綺麗にしているからです。つまり、
ゴミを出す(=購買量が多い=企業が収益をあげることができる)から環境が綺麗に
なるというのが「科学的事実」なのです。
・・・・・・・・・
私がこれまでこのようなことを言ってきたのは、「事実を直視する勇気」が大人にな
ければ、子供は守れないということですが、その一つが今回の原発事故になりました
。地震は東海地震だけではなく、原子炉が耐震・耐津波設計をしていない、救命ボー
トもないという事実に目をふさいでいたのです。
さらに、現在でもなお「原発は安全だ」、「1年1ミリの被曝の規定は意味ない」な
どと言っていますが、すこしでも子供たちの被曝を減らすために、ここでもう一度、
あらゆる面で私たちは事実を見る勇気を持つべきです。
(平成23年11月26日)
武田邦彦





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最終更新日  2011.11.28 23:47:07
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