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・2.2.木
下記の記事にある「東海地震が近々起こると唱えるのは、東大が予算を貰うため」という話を聞いて、それはもうあるだろうことだし、全くエリートの連中は予算をかすめ取ることしか頭にないのかと憤慨する。
日本を守る、または再建し直すためには、このエリートと言われる連中を考え直さねば、問題の根っこは掘り起こせない。
学歴があるということは、試験の成績が良いということ、試験の成績は、ある程度記憶力の高さとも比例するようなシステムであるようにも思える。
成績が良くて真っ当に東大に入学できるということは、もちろん記憶力だけでは無理だとは思うが、思考し国全体の幸せを望み、そのために自分はどんなことに汗をかかねばならないかと頭を働かすのは、記憶力の良さだけではもちろん何の役にも立たない。
そこに「人柄」が欠かせないポイントとなって来る。
おそらくそれは東大の入学試験では点数を付けることはできないのだろう。
その先にある人生を掛けた目的が「国益の私物化」「利権を思うがままに」「ばかな国民を騙し、自分の利口さに満足する」などであるなら、どう考えても頭の良い人種とは思えない。
それらが国のトップエリートたちの環境であるなら、エリート道中に何かしらの決定的な間違いがあるのだ。

その間違ったエリートをこしらえたのも、我々の社会なのだ。

ーーーーーー
地震の避け方、かわし方(1)・・・東海地震がなぜ注目されたか?
物事はそれほど偶然ではなく、それぞれに理由があるものです。特に、かなり大きな
ことはそれなりに理由を見いだすことも大切です。
「東海地震が来る」と言われて40年。その間に、阪神淡路大震災と東北大震災の2つ
が日本列島を襲い、今、また関東に大地震があると言われています。なぜ、東海地震
が来なくて、阪神と東北に大地震が来たのか? それも1000年に一度というような大
規模な地震が予測できなかったのか? それほど予測精度が悪いのに、なぜ「次回だ
けは予測できる」のか? ジックリと考えたいと思います。
・・・・・・・・・

キッカケとなって「地震予報を出そう」ということになりました。このような時に世
論を作っていくのは、普通は「若手官僚―東大教授―マスコミ」の連合軍です。
最初はそれほど悪くはなく、「日本は地震国だから、地震予測を進めなければならな
い」、「仮に地震が予測できたら、人命ばかりではなく、経済損失を少なくする上で
も貢献できる」ということで前向きの議論になります。

。政策の原案を作るためには「官僚と東大教授」という組み合わせで行われます。日
本は議員の政策立案力が無く、官僚がほとんどをやっていますし、東大教授だけが優
れているのではないのですが、東京にいることと、官僚と同じ大学(多くは東大)の
出身で個人的に知り合いが多いということがその理由となります。
「予測をどのようにするか」という検討段階に入りますと、「全国を一律にやるのも
予算がかかる(官僚)」、「東海地震が近いからそこを重点的にやったらどうか(東
大)」となって、「東海地震の予知からはじめ、東大がそれを担当する」という筋書
きができます。
ここに大きな問題が発生していますが、議論がまともですから、反対もなく、マスコ
ミも特に不思議と思わずに報道します。
「松代群発地震も起こり、社会は地震に対する関心が深くなっている。かつて関東大
震災で大きな被害を受けた日本だから、世界に率先して地震予知を進めなければなら
ない。地震学者によると太平洋から日本列島の下に潜り込んでいるプレートのひずみ
が大きくなっており、次の巨大地震は東海地方がもっとも確率が高い。」
実に論理が通っていて、この報道に反対する一般の人はほとんどいませんでした。そ
れにNHKなどの「よい子報道」を優先する報道機関は「地震予知の研究が始まる」
と報じ、それを東大教授が「近々、起こると考えられる東海地震の構造」を解説、多
くの人が「プレート」、「エネルギーの蓄積」などに話題が集中します。
このとき、「なぜ、東海地震なの?」と疑問を呈すると、袋だたきに遭います(この
瞬間が原発事故も含めて日本の大きな問題を生じる瞬間なのです)。袋だたきにする
人は、政府、東大教授、NHK、権威に追従する性質をもっている知識人、「常識」
を重視する人、「みんなで渡れば怖くない」と考える人などです。
しかし、この瞬間に「なぜ、東海なの?」と疑問を呈することが、その後、40年にわ
たるムダなお金、阪神・東北の地震の犠牲者を少なくすることができる大きなポイン
トと思います。
・・・・・・・・・
学問を議論する「学会」が、オープンで、どんな発表でも、どんな批判でも許されて
いるのは、人間が難しいことに取り組むときには、オープンで自由な議論が必要であ
るという経験によっています。「権威のある人」が「正しい」ということではなく、
山片蟠桃が言う「大知(多くの人の知恵の方が少数の優れた人の知恵よりレベルが高
い)」を実践する方法が学会です。
誰でも参加でき、誰でも発言でき、かならず記名、身分をハッキリさせて議論すると
いうのが絶対に必要なのです。
日本での地震予知、予知研究のはじめの段階で「疑問を呈する人」と「それを取り上
げるマスコミ」があったら、阪神淡路か東北大震災の一つぐらいはある程度の警告が
でき、それに基づいた対策がとられ、犠牲者を減らすことができたと思います。
・・・・・・・・・
なぜ、東海地震が来ると言われたのか? それは「東大が研究費をもらえるから」で
あって、「科学的に東海地震が先に来る」と言うことではないのです。官僚の東大教
授の議論では、東大に研究費をだすという以外の結論にはなりません。まさか政策準
備の段階に席に着いていない東北大学や大阪大学には研究費が行くはずも無いからで
す。
現在でも、それは同じなので、まず第一に阪神淡路大震災と東北大震災を予知できな
かった東大関係の地震学者へ研究費を出さないようにすることでしょう。そして、第
二に地震学会を再構築して、自由な雰囲気で議論するようにすることですが、そのた
めには「役に立つ研究」を止めて「研究費を一律に配る」ということに変更する必要
があります。
そして第三にNHK、マスコミ、国民が「決定された経過がオープンでないものは、
疑い、批判を試みてみる」という習慣をつけることでしょう。これまでの失敗を反省
し、あるいは批判するとともに、将来のことを考えてより進んだ社会にする必要があ
ります。
特に、阪神淡路大震災と東北大震災で犠牲になった方々の無念を晴らすためにも、「
なぜ、東海地震の前に2つも大地震が来たのか?」を問わなければなりません。
(平成24年1月31日)
「takeda_2xxx-xxx-xxxxxno.402-(9:53).mp3」をダウンロード
武田邦彦





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最終更新日  2012.02.03 00:49:53
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